新型コロナウイルスの感染拡大を受け、明治大学では、2020年度春学期、大学として初めての取り組みとなる全学的なオンライン授業が実施された。
2月以降、新型コロナウイルスの感染が拡大していく中、学生の感染リスクの防止を図りながら教育活動を維持していくため、学内では、新年度の授業開始時期の繰り下げ、オンライン形式での授業実施について準備・検討が進められた。同時に、オンライン授業を円滑に行うため、動画配信用のメディアサーバーの増強や、オンライン会議システム(Zoom有料版)の全教職員向けの使用ライセンスの調達に加え、学生への支援策として、ノートパソコンおよび通信機器の無償貸与や経済困窮者への経済的支援などが実施された。
春学期は約8400科目がオンライン形式を主として開講され、約2300人の教員が授業を担当した。
本学のオンライン授業は、「資料・課題提示型」、「オンデマンド型(収録動画配信型)」、「リアルタイム配信型(同時双方向型)」の三つの形態から選択、あるいはこれらを組み合わせた形で実施されており、予習や事後の課題提出などを通じて、従来行われていた対面授業に相当する教育効果を持たせることを目標としている。
なお、7月以降は、春学期特別補講期間(8月17日~9月12日)も活用しながら、実験・実習科目やゼミナール科目等の一部で、感染対策の徹底と、登校できない学生への配慮を徹底しつつ対面授業が実施されている。
また、教務部では、5月下旬と8月上旬の2回、全学生を対象とした授業アンケートを実施した。5月のアンケートでは9676人、8月は7230人から回答があった。アンケート結果は教務部委員会、学部長会などの学内会議体で議論し、学生および教員向けにOh-o!Meijiシステムを通じてフィードバックするなど、学生の意見を汲み取りながら、コロナ禍における大学教育の質向上を目指した取り組みが続けられている。
2月以降、新型コロナウイルスの感染が拡大していく中、学生の感染リスクの防止を図りながら教育活動を維持していくため、学内では、新年度の授業開始時期の繰り下げ、オンライン形式での授業実施について準備・検討が進められた。同時に、オンライン授業を円滑に行うため、動画配信用のメディアサーバーの増強や、オンライン会議システム(Zoom有料版)の全教職員向けの使用ライセンスの調達に加え、学生への支援策として、ノートパソコンおよび通信機器の無償貸与や経済困窮者への経済的支援などが実施された。
春学期は約8400科目がオンライン形式を主として開講され、約2300人の教員が授業を担当した。
本学のオンライン授業は、「資料・課題提示型」、「オンデマンド型(収録動画配信型)」、「リアルタイム配信型(同時双方向型)」の三つの形態から選択、あるいはこれらを組み合わせた形で実施されており、予習や事後の課題提出などを通じて、従来行われていた対面授業に相当する教育効果を持たせることを目標としている。
なお、7月以降は、春学期特別補講期間(8月17日~9月12日)も活用しながら、実験・実習科目やゼミナール科目等の一部で、感染対策の徹底と、登校できない学生への配慮を徹底しつつ対面授業が実施されている。
また、教務部では、5月下旬と8月上旬の2回、全学生を対象とした授業アンケートを実施した。5月のアンケートでは9676人、8月は7230人から回答があった。アンケート結果は教務部委員会、学部長会などの学内会議体で議論し、学生および教員向けにOh-o!Meijiシステムを通じてフィードバックするなど、学生の意見を汲み取りながら、コロナ禍における大学教育の質向上を目指した取り組みが続けられている。
オンライン授業開始までの経緯
1月30日 | 第1報「新型コロナウイルスに関する注意喚起」を本学ホームページに掲出 |
2月27日 | 2019年度卒業式および学位記交付式中止を公表 |
3月12日 | 2020年度入学式の中止を公表 |
3月23日 | オンライン授業実施に向けた学内説明会開催 |
4月中旬 | 教員および学生向けのオンライン授業マニュアル公開 |
5月7日 | 約1カ月遅れで春学期授業開始 |
明治大学のオンライン授業の実施形態
授業の実施形態 | 資料・課題提示型 | オンデマンド型(収録動画配信型) | リアルタイム配信型(同時双方向型) |
内容 | 授業支援システム「Oh-o!Meiji」に授業資料を提示。レポートや小テストによる理解度確認、質疑応答などを実施 授業支援システム「Oh-o!Meiji」を通じて授業収録動画を配信。レポートや小テストによる理解度確認、質疑応答などを実施 | 授業支援システム「Oh-o!Meiji」に授業資料を提示。レポートや小テストによる理解度確認、質疑応答などを実施 授業支援システム「Oh-o!Meiji」を通じて授業収録動画を配信。レポートや小テストによる理解度確認、質疑応答などを実施 | Zoomを使用して双方向型のライブ授業を配信。授業は時間割どおりの時間に実施 |
メリット | ●自分のペースで学べる ●PCのスペックや通信回線に左右されない ●動画視聴に比べて疲れにくい |
●自分のペースで視聴でき、何度も見返すことができる ●教員の解説がまとめられていてわかりやすい |
●対面授業に最も近く、少人数の講義には最適 ●教員や他の学生とコミュニケーションを取ることができる |
デメリット | ●自習という感じがする ●提出課題が多い ●自宅に印刷環境が整っていないため不便 |
●コミュニケーションが希薄に感じる ●雑音などで聴き取りにくい場合がある ●説明が単調なことがある |
●通信環境によりスムーズに受講できない ●Zoom操作などのトラブルがある ●家庭環境で受講しづらい(家族間での共有PCや空間的な制約) |