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学長 大六野 耕作「コロナ禍の危機を好機に!」

本年4月1日付で学長に就任いたしました大六野耕作でございます。本来であれば、定時代議員総会や全国校友大会の場で直接校友の皆さまにお目にかかりご挨拶すべきところ、新型コロナウイルス感染症の拡大によりそれが叶わず、大変残念に存じます。

校友会からは本年5月に新設した「明治大学学生・教育活動緊急支援資金」に2億円ものご寄付を早々に頂戴いたしました。コロナ禍のみならず、今年は集中豪雨などの大規模災害も発生しており、校友の皆さまにおかれましても大変な時期であるかと存じますが、後輩達への有形無形の温かいご支援は、逆境にあっても日々勉学や研究に励んでいる学生にとり、何にも勝るエールとなっております。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

さて、先日発表された進学ブランド力調査「志願したい大学(関東エリア)」(リクルート進学総研調べ)ランキングにおいて、明治大学は4年ぶりに総合1位に返り咲きました。このことは本学の教育・研究活動が多くの受験生に支持されていることのなによりの証左ではありますが、我々はこの高評価にただ安閑としてはいられません。2040年の大学進学者数は現在からさらに2割近く減少すると推計されています。大学を取り巻く環境変化に対応する建設的なビジョンを提起し、より良質な教育・研究を実現するためのイノベーションと高度な教育・研究システムを支えうる体制(大学のレジリエンス強化)を創出することが学長としての私の使命と考えております。とりわけ教育面においては、予測不可能な時代にあっても国内外のさまざまな課題に対峙し、自ら切り拓く「前へ」の精神を持ち、解決策への道筋を示すことができる人材を育成したいと考えております。

今後とも、校友の皆さまの変わらぬご理解とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。