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経営企画担当常務理事 大原 幸男

本年4月1日付で経営企画担当常勤理事(担当:中期計画策定、教育研究施設整備、付属校・系列校強化推進、校友会、募金、広報戦略)に就任しました大原幸男と申します。

新型コロナウイルスの感染拡大により、多大な影響を受けられた皆さまに心からお見舞い申し上げます。

明治大学においても、学生の健康と安全の確保を優先し、対面授業をオンライン授業にて実施するなど、かつてない状況に置かれました。この感染症は未だ世界中で収束の気配を見せず、経済にも暗い影を落としております。

そのなかで、当大学では新型コロナウイルスの感染拡大によって学生の修学機会が奪われることがないように、これまで経済困窮者を対象とした5億円規模の緊急学生支援金の給付と3億円規模の印刷通信環境の助成を実施し、大学の拠出金と校友・教職員・一般篤志家の皆様からによる寄付を原資とする「学生・教育活動緊急支援資金」の募集を展開してまいりました。

創立者である岸本辰雄・宮城浩蔵・矢代操は、『明治法律學校設立ノ趣旨』において「自分たちは、まだ若く社会的地位も十分ではないが、同心協力しこの学校を設立する」と述べ明治大学を開校しました。140年続く本学の歴史の中では、存続が危ぶまれた時期もございましたが、そのたびに校友・学生・父母・教職員らが立ち上がり、創立者たちの「同心協力」の精神を継承しながら、励ましあって困難を乗り越えてきた伝統がございます。

いまコロナ禍という大きな困難に直面しておりますが、6月に募集を開始した緊急支援資金には多くの校友の皆さまからご賛同をいただき在学生への支援に充てております。ご協力に感謝申し上げます。また、創立140周年記念事業募金に関しましては、記念事業として和泉キャンパス新教育棟の建設に取り掛かっており、創立150周年を見据え、さらに古い校舎の建て替えやキャンパス再開発など教育研究の環境を充実させていく計画を立案しているところです。

経済状況が厳しい中たいへん恐縮ですが、引き続きまして在学生への支援と明治大学の改革のために、一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
(1974年商学部卒。前HOYAサービス㈱代表取締役社長。2016年本学理事、2020年本学経営企画担当常勤理事。)