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国際日本学部 山脇ゼミが中野区長と外国人住民の懇談会を開催

Zoomを活用してオンライン懇談会が行われた(左上が酒井区長)

国際日本学部山脇啓造ゼミナールは、7月1日に中野区長と外国人住民の懇談会「コロナから考える緊急時の外国人住民への対応」をオンライン形式で開催した。

山脇教授が進行を務め、酒井直人中野区長に加え、韓国、中国、アメリカ、シリア、日本の5カ国からの出身者8人が登壇。さらに学内外から100人以上が視聴者として参加した。

懇談会では山脇ゼミが外国人住民を対象として事前に行ったアンケート結果が報告され、コロナ禍における相談先や経済的支援などについて不安を感じている人が多いことが提示された。そのことを踏まえて具体的なエピソードが登壇者から語られ、議論は大いに白熱した。

最後に酒井区長は、「特定給付金など経済支援策の情報の多言語化や、やさしい日本語化に努めたい。健康保険の種類の説明に対するニーズなど、外国人住民対応における新たな課題が発見できた」と総括した。

懇談会の企画運営を行ったゼミ生からは、「オンラインではあったものの、登壇者や参加者との意見交換が活発に行われ、対面に近い形でできたのではないか」「外国人住民にとって一番の悩みが情報のなさであることを知ることができた。今後は単なる発信に留まらず、より多くの人に情報が届くような工夫をしたい」といった声が上がるなど、有意義な意見交換の場となった。