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就職キャリア支援センター「就活予測セミナー ~コロナ禍の就活トレンドを理解する」

事前アンケートやチャットで寄せられた質問に3人が異なる立場から解説を行った

就職キャリア支援センターは10月5日、2022年度卒業予定者を対象とした「就活予測セミナー」をオンラインで開催した。このセミナーは、コロナ禍での就職活動に不安を感じている学生に対して、統計データに基づいた情報の提供に加え、企業の採用担当者、就職情報サイトの担当者、就職キャリア支援センター担当者の3者によるパネルトークを通じて、最新の就活動向を伝え、秋以降の就活準備につなげることを目的として開催された。オンライン会議システムZoomで約2時間にわたって配信が行われ、約900人の学生が参加した。

2部構成で行われた第1部は解説編として、㈱マイナビの久保潤一郎氏、洞口すみれ氏が登壇。両氏は、今年度の業種別の採用状況や、夏期に行われたインターンシップのエントリー人数など、具体的な数値をもとに明大生を取り巻く就職事情を解説した。

コロナ禍による採用市場への影響は、バブル崩壊後の就職氷河期と呼ばれた時期や、リーマンショックによる就職難よりは小さいものの、売り手市場から買い手市場(企業優位)にシフトするとの見解が示された。ただし、学生生活を主体的に過ごし、将来のキャリア形成に前向きな人材は、このような状況でも影響を受けにくく、現時点で最も大切なことは自分自身を知り、何ができるか、何をしたいのかを整理することだと解説された。

第2部は、就職キャリア支援センター担当者および㈱マイナビの久保氏に加えて、企業の採用担当者として㈱ロッテ人事本部採用課の高木未来氏が参加し、3人でのパネルトーク。事前に募集された学生アンケートや、チャット機能でリアルタイムに寄せられる質問に回答する形で進行した。選考の採否のポイントについて問われた高木氏は、「例えば企業への質問を求められた場合、どの会社に対しても当てはまるような一般的な質問ではなく、その企業のことを深く調べてきたことがわかる質問ができれば評価につながる」として、自分自身で考えてきたという姿勢をアピールすることが重要だと回答した。

その後、終了時間まで活発に質問が寄せられ、「企業の採用担当者らとの貴重な意見交換の場を活用したい」という学生からの熱意が溢れるオンラインセミナーとなった。