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連合父母会 2021年度「事業計画」骨子案を策定 — 「明治大学学生・教育活動緊急支援資金」へ5000万円寄付を決定

兵庫県の自宅から議長を務めた小林めぐみ連合父母会長

明治大学連合父母会(会長=小林めぐみ)は11月14日、オンライン会議システムZoomで会長会議を開催。2021年度の事業計画骨子案を策定した。併せて、学生の学びを支えていくために設立された「明治大学学生・教育活動緊急支援資金」(通称:学生緊急支援ファンド)へ、連合父母会の引当積立金を取り崩し5000万円を寄付することを決定した。

開会に先立ち、あいさつした大六野耕作学長(連合父母会名誉会長)は、連合父母会が8月に6回開催した「父母Zoom懇談会」や、「父母Zoom就職講演会」10月開催などを踏まえ、「コロナ禍でも大学とご父母をつなげる役割を果たしてくれている」と感謝の言葉を述べた。続いて、秋学期からの対面授業の状況について、「11月14日現在で、例年の4分の1程度となる5000人がキャンパスに通っている」と現状を報告。感染状況によるとしながらも、「4月以降は、対面授業を主としつつ、オンラインでも受講できる環境を整えたい」と説明した。「感染しない」「感染させない」という原則を守りながら進めていくことに理解と協力を求めた。

大六野学長のあいさつを受けた小林会長は、多くのオンライン行事の場に学長自ら説明に当たっていることに、「大学が父母会へ心を寄せてくれている」と謝意を表した上で、「父母会の存在意義をあらためて確認しながら、各地区の父母会長たちと来年度の事業計画を審議決定したい」と述べ、従来どおりの活動がままならない状況ながらも、デジタル化によって「つながる」ことなど、できる活動を見いだしていきたい意向を示した。

2021年度「事業計画」骨子案(抜粋)

Ⅰ 連合父母会の事業

1 父母懇談会

オリンピックが開催されることを考慮したスケジュールで、5月中旬から6月末にかけて全国各地で開催する。ただし、新型コロナウイルス感染症の影響が残っている可能性も考慮して、従来どおりの対面での父母会総会・懇談会に加えて、Zoomなどを使用しオンラインでも実施できるよう準備する。

なお、開催形式および日程は、安全・安心・健康であることを基本として、年明け2月上旬時点の大学の活動制限指針に準じて決定する。

2 広報事業

「明治大学広報」(本紙)全号を会員に送付する。その他にも、ホームページを基軸とした情報発信と併せて、本年11月からスタートした連合父母会LINEを父母会と大学、父母会員とのコミュニケーションに活用促進する。

3 卒業記念品

例年と同じく2022年3月卒業予定の学生へ卒業記念品を贈呈する。

4 学生支援

大学の公認団体・サークルの課外活動、大学および各学部・ゼミナール協議会などが主催する一般学生対象の行事や、国際連携部が主催・共催する外国人留学生の活動に対し助成する。

また、学生を顕彰する取り組みとして、公認会計士試験合格などの顕著な功績を挙げた学生には「教育振興賞」を、各学部2年の課程を修了した学生で学業成績優秀者には「学部長奨励賞」を贈り顕彰する。

日本人学生が海外に留学する場合の助成として、留学経費の一部として、安全・安心に関わる留学保険経費の助成を引き続き行う。

5 教育・研究の後援

学生を対象とする明治大学シェイクスピアプロジェクトや創立者出身地への学生派遣プログラムなど、教育および研究の取り組みを支援する。また、和泉キャンパスに竣工する新教育棟のホールに、大学の創立140周年事業の一環としてピアノを寄贈する。

Ⅱ 連合父母会の運営

1 地区運営費

明治大学連合父母会地区交付金に関する規定に基づき、各地区父母会の地区運営費、父母懇談会会場費、地区父母会活動助成費、父母懇談会会場補助費、地域父母会活動助成費を交付および助成する。

2 父母交流会

2021年11月28日㈰に駿河台キャンパスで開催する。対象となる地区などの詳細は継続検討。

3 会議

会長会議は、海外父母会の会長も交えて、2021年5月8日㈯と7月10日㈯に駿河台キャンパスで開催する。
 
役員会は、同年5月7日㈮、7月9日㈮、11月13日㈯の年3回開催する。

4 連合父母会50周年に向けて

2024年度に連合父母会50周年を迎えるにあたり「連合父母会50周年委員会」を設置。低金利時代による10億円奨学基金の再検討などの審議を依頼する。

Ⅲ 連合父母会奨学金

在学中に主たる家計支持者が死亡した学生に給付する「連合父母会特別給付奨学金」(文系:40万円、理系:70万円)。GPAが2.20以上かつ経済的理由により修学が困難な学部生に給付する一人あたり25万円、最大100人までの「連合父母会一般給付奨学金」については、拡充された国の奨学事業などの採用状況も精査して継続検討する。

5000万円寄付を決定

学生の学びを支えていくために設立された「明治大学学生・教育活動緊急支援資金」、この趣旨に賛同し支援するため連合父母会は、引当積立金から5000万円を寄付することを決定した。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い、家計支持者の失業や収入減、学生自身のアルバイト機会の喪失など、学生の修学継続に暗い影を落としている状況を受けて、大学は中長期的な視点でこのファンドを設立した。5月には、校友会からの2億円寄付などもあり、学生の修学機会継続のために活用された。

東日本大震災の際にも連合父母会は、「授業料減免」や「修学助成金」等の特別措置を行うための「明治大学被災学生支援義援金」に5000万円の寄付を行っている。