Go Forward

校友会長 北野 大

明治大学の校友および関係者の皆さま、あけましておめでとうございます。

2020年は新型コロナウイルスの問題で多くの校友会活動、例えば、第56回明治大学全国校友香川大会、代議員総会などの全国レベルの会合のほか、支部レベルでの総会など校友が一堂に会する行事はことごとく中止となりました。政府による緊急事態宣言の発令、また、新型コロナウイルスへの感染は高齢者ほど死に至る割合が多いという事実からも、これらの活動が中止になったことは残念ですが、やむを得なかったと思います。

このような状況下でしたが、校友会本部では各支部の活動状況を調査し、昨年11月に各支部へ参考として調査結果を報告しました。一例ですが、ある支部においては体育会所属団体への飲料、食糧支援などを行いました。

新型コロナウイルス感染症の問題はただ単に医療面での危惧ばかりでなく、社会全体の経済への悪影響など、その影響は枚挙にいとまがありません。アルバイト先がなくなるなど、学生への経済的影響も大きな問題であります。この危機に対処するとともに、今後も生じるであろう災害などに対応する中長期的な視点で、明治大学は新たに「明治大学学生・教育活動緊急支援資金」を設立し、校友会からはこれまでの積立金から2億円を大学に寄付いたしました。

これらの浄財は、緊急学生支援金、印刷環境・通信環境支援、秋学期オンライン授業実施に伴う支援などに使用されています。校友会として母校の支援、特に後輩学生への支援ができたことは喜ばしい限りです。そして、今回の校友の皆さんの御心は、お世話になった母校明治大学への「恩返し」とともに、今後社会で活躍を期待する後輩の皆さんへの「恩送り」でもあります。

コロナの問題が一日も早く収束し、従来の校友会活動が再開し、肩を組み、校歌を歌えることを祈願して、新年のご挨拶とさせていただきます。