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大学の世界展開力強化事業 PBL型体験学習「JR高輪ゲートウェイ駅周辺地区のまちづくり」

Zoomを用い各国の学生が参加した 高輪ゲートウェイ駅外観

平成28年度採択「大学の世界展開力強化事業」の国内型PBL(問題解決型学習)の一環として、高輪ゲートウェイ駅周辺エリアの開発事業にかかるまちづくり事業に関するオンラインプログラムを1月13日に実施した。事業者である東日本旅客鉄道㈱と米国の建築デザイン事務所のピカード・チルトン、設計共同企業体(JR東日本建築設計、JR東日本コンサルタンツ、日本設計、日建設計)の協力を受けて実現した。

本事業の取り組み部局である田中友章理工学部教授らを中心に実施し、本学学生とともに、交流先大学である王立芸術大学(カンボジア)、カンボジア工科大学、ラオス国立大学、貿易大学(ハノイ)、ベトナム国家大学ハノイ外国語大学、ホーチミン市建築大学(ベトナム)、チュラロンコン大学、シンガポール国立大学の学生や教員が参加。加えて、本学と留学生の交流があるシーナカリンウィロート大学の卒業生と、協定校以外の学生(ヴァンラン大学(ベトナム))など67人が参加した。

プログラムでは、JR東日本事業創造本部品川まちづくり部門の村上祐二氏による開発経緯やまちづくり概要の説明、ピカード・チルトン代表のウィリアム・D・チルトン氏によるデザインコンセプトなどが紹介された。さらに、参加学生を3グループに分けてディスカッションが行われた。

高輪ゲートウェイ駅とその周辺エリアは、羽田空港に直結する品川駅に隣接する新駅として、国内のみならず海外からの駅利用者が見込まれ、さらに近隣住民や周辺地域の歴史、成り立ちにも配慮されたまちづくりが進められてきた。プログラムは、これらの経緯や関係者の思いに触れながら、国籍を越えた学生同士が議論する有意義な機会となった。田中教授は、「この開発プロジェクトはまさに生きた教科書のようなもの」と本プログラムの企画意図についてコメントした。

参加者らは「ディスカッションを通じてさまざまな大学の方と考えや視点を共有することができた」と述べるなど、大いに刺激を受けた様子だった。
(国際連携事務室)