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2020年度「明治大学卒業式」を挙行-眉秀でたる若人7727人が学び舎をあとに



2020年度の明治大学卒業式が3月26日、日本武道館(千代田区)で挙行された。うららかな春の日差しの下、学部生6887人、大学院生840人、計7727人が学び舎を後に、新たな一歩を踏み出した。【2・3・6~9面に関連記事】

式典は学部・大学院別に午前、午後の2部制で執り行われ、いずれも総代への学位記授与に続き、大六野耕作学長の告辞、柳谷孝理事長、北野大校友会長による祝辞と進行。告辞で大六野学長は、明治大学が創立140周年を迎えたことを紹介し、「新たな時代を切り開こうとした3人の本学創立者(岸本辰雄、宮城浩蔵、矢代操)のように、刻苦をいとわず、『人間が人間として生きるに値する新たな社会・世界』を生み出していただきたい」と卒業生を激励し、「力強く前へ!」と声高らかにエールを送った。

続く祝辞で柳谷理事長は、コロナ禍においても研鑽に励み学位取得を果たした卒業生・修了生に敬意を表すとともに、「今やるべき取り組みを懸命に続けて、未来の変化を先取りすることに果敢に挑んでいただきたい」と期待を込めた。

卒業生代表の答辞には、午前の部は経営学部の大地菜央さんが、午後の部は理工学部の藤井達也さんが登壇。「コロナ禍で生活は一変したが、粘り強く行動し自らの進む道を決めることができた。明治大学で洞察力と柔軟性を身につけることができたおかげ」(大地さん)、「どのような困難に直面した時でも、『個』を磨いてきた私たちなら乗り越えられると信じている」(藤井さん)と明治大学での4年間を振り返り、家族や仲間、恩師への感謝の言葉を述べるとともに、今後の飛躍を力強く誓った。

各式典後半は連合父母会教育振興賞・校友会表彰・スポーツ表彰に続いて、本学校友の片倉正美氏(1991年経営卒)による卒業記念講演が行われた。EY新日本有限責任監査法人理事長である片倉氏は、「コロナ禍という変化の最中に社会人としての第一歩を歩み始める皆さんは、この大いなる変化を楽しみながら、やりたい仕事に取り組み、成長し続けることで社会人としての高みを目指してください」と卒業生らにエールを送った。

式典挙行にあたり、入場は卒業生・修了生のみとし、検温や消毒の実施、座席間隔の確保などの感染対策が行われた。さらに、来場できない家族や、健康上の理由などにより入場を控えざるを得ない卒業生に向けて大学公式YouTubeチャンネルよりライブ配信が行われるなど、新しい様式が取り入れられた。