明治大学と朝日新聞社が共催する「大岡信賞」の第2回授賞式が3月1日、朝日新聞東京本社で開催され、受賞者の岬多可子氏に賞牌と賞状が贈られた。
同賞は多様な芸術領域に大きな足跡を残し、戦後日本を代表する詩人の大岡信氏(元法学部教授)をたたえて2019年度に設けられた。岬氏は自身の詩集『あかるい水になるように』における優れた言葉の結実、および創作活動の中で保ち続けた「小さなもの」に向ける詩人のまなざし、またその独自の詩世界が現代において持つ重要性が評価され今回の受賞となった。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、明治大学の大六野耕作学長と選考委員はオンラインで式に参加した。大六野学長は「現代社会では相変わらず、声の大きなもの、力の大きなものが、その他の目立たぬものを圧倒し、黙殺しているように感じる。そのような状況にあっても、人々が見過ごしがちな存在に思いをはせる岬さんの詩は、小さくともきらめきを放つ『個』を見いだし、光を当てることに他ならない」とあいさつした。
岬氏は、「偉大な業績を残された大岡さんのお名前を冠した賞に重責を感じるとともに、さまざまに広がっていく可能性を秘めた若々しい賞でもあり、春が来たようにうれしさをしみじみと思う」と受賞の喜びを語った。
同賞は多様な芸術領域に大きな足跡を残し、戦後日本を代表する詩人の大岡信氏(元法学部教授)をたたえて2019年度に設けられた。岬氏は自身の詩集『あかるい水になるように』における優れた言葉の結実、および創作活動の中で保ち続けた「小さなもの」に向ける詩人のまなざし、またその独自の詩世界が現代において持つ重要性が評価され今回の受賞となった。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、明治大学の大六野耕作学長と選考委員はオンラインで式に参加した。大六野学長は「現代社会では相変わらず、声の大きなもの、力の大きなものが、その他の目立たぬものを圧倒し、黙殺しているように感じる。そのような状況にあっても、人々が見過ごしがちな存在に思いをはせる岬さんの詩は、小さくともきらめきを放つ『個』を見いだし、光を当てることに他ならない」とあいさつした。
岬氏は、「偉大な業績を残された大岡さんのお名前を冠した賞に重責を感じるとともに、さまざまに広がっていく可能性を秘めた若々しい賞でもあり、春が来たようにうれしさをしみじみと思う」と受賞の喜びを語った。