卒業生の皆さまへ

明治大学は1881年明治法律学校としての開校以来、「権利自由」「独立自治」の建学の理念の下、個性を磨き、人格の陶冶を図る教育を伝統としてきました。最近は、この理念は「他を思いやりつつ『個』を強くする」という言葉で表されております。皆さまはこのような素晴らしい歴史と伝統のある明治大学で学び、社会に巣立つわけです。卒業生の皆さまに、心よりお祝いを申し上げると同時に、校友会へ入会され校友となられることを、校友一同を代表して歓迎いたします。

明治大学校友会は、大学支援・賛助および校友の相互の親睦を図る活動を継続し続けています。現在、校友会は全国54支部、海外の２支部（大韓民国・台湾）を加え計56支部で構成され、それぞれ支部の傘下に223の地域支部が組織化されています。

さて、昨年来の新型コロナウイルス感染症対策のため、多くの大学が対面授業に代わってやむを得ず遠隔授業を取り入れております。明治大学も然りです。私自身は教育の基本は対面だと思っています。卒業年次という大事な時期に、皆さまは遠隔授業で何かと苦労されたことと思います。しかし、私は「どんな経験も決して無駄な経験はない」と思います。皆さまの遠隔授業での経験は、今後社会に出てからも遠隔会議等、必ずや有用な経験になります。
｛Every cloud has a silver lining.｝とも言います。今後社会人になってからもこの二つの言葉を忘れることなく、「我等に燃ゆる希望あり」で頑張ってください。

皆さまの若い力が、われらが母校明治大学と校友会のさらなる発展につながることを期待しております。