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和泉ボランティアセンター 「復興の道を歩んできた私たちがコロナ禍の大学生に伝えたいこと」 オンライン講演会

復興への思いを語る熊谷氏

和泉ボランティアセンターは、6月4日、「復興の道を歩んできた私たちがコロナ禍の大学生に伝えたいこと」と題したオンライン講演会を開催し、学生など45人が参加した。

講師はNPO法人「南三陸ミシン工房」代表理事の熊谷安利氏が務め、熊谷氏が同法人を立ち上げるに至った経緯や、活動に込めた思いなどについて熱いメッセージが届けられた。

熊谷氏は2011年秋、東日本大震災の被災地へのミシンの無償提供や縫製指導などを通した被災者の心のケア・経済支援活動である「ミシンでお仕事プロジェクト」に参加。活動の幅を広げ、2013年には南三陸ミシン工房を設立した。現在は、東京都と千葉県内の中学校に同工房の教材を用いた家庭科実習と講演を行い、被災地の現状や災害への心構えを伝える活動に取り組んでいる。

さらに、NPO法人立ち上げの際のエピソードやコロナ禍での活動にまつわる工夫とともに、被災地での活動に関するアドバイスなど、現地を訪れることが難しい環境にいる学生に向けて前向きな思いが語られた。

参加学生による質疑応答では、「被災地の方とのコミュニケーションの取り方について聞きたい」「どうしてミシンを使う活動を選んだのか」など、多数の質問が寄せられ、予定時間を超えるほどの盛況となった。コロナ禍、コロナ後のボランティア活動に向けて、有意義な機会となった。