生徒からの質問に応える森勢准教授 格差社会について解説する島田准教授
6月16日、大阪府立天王寺高等学校で明治大学の教員による特別授業が開催され、同校の生徒63人が受講した。この取り組みは大学の広報活動の一環として企画されたもので、明治大学で行われている最先端の研究の紹介と主体的に学ぶことの重要性を高校生に伝え、大学進学や進路選択のきっかけとなることを目的としている。当日は感染症対策を行い、文系・理系の2教室に分かれて対面形式で実施。それぞれ情報コミュニケーション学部の島田剛准教授と総合数理学部の森勢将雅准教授が講師を務めた。
国連・JICAなどで20年以上にわたって途上国援助に携わってきた経験を持つ島田准教授は、「コーヒーカップの向こう側—グローバル化する世界と格差」と題し、コーヒー生産国における貧困の問題を紹介。物事を多面的に考えることの重要性を伝え、「どこの大学に行くかも大切だが、得た知識や経験を生かして、どのような問題を解決するかということがより重要。皆さんの力でフェアな社会をつくってほしい」と授業を締めくくった。
音声解析を専門とする森勢准教授の授業テーマは「音声・歌声情報処理の現在と未来」。男性の声を言語情報はそのままに、声だけ女性に変える技術など、音声の分析・合成に関する研究成果を披露した。森勢准教授は、「奥深く理解するためには数学的な知識が必要」とした上で、「基礎となる勉強の先に楽しそうな研究がつながっていることを知っていただきたい」と学びの奥深さを説いた。
参加した生徒からは、「途上国のアンフェアな経済体制の一部に自分が関わっているということに衝撃を受けたが、自分の行動で課題解決に貢献したいと感じた」、「音は波形で分析するものだと思っていたので“ミックスジュース”に例えた考え方が新鮮だった」などの感想が寄せられ、大学での学びや研究、進路について、新たな気付きを得る機会となった様子だった。
7月27日の朝日新聞大阪本社版に掲載された特別授業の採録記事が明治大学ホームページ(https://www.meiji.ac.jp/koho/news/2021/6t5h7p00003cfphl.html?rt=news20210727)で公開されている。
国連・JICAなどで20年以上にわたって途上国援助に携わってきた経験を持つ島田准教授は、「コーヒーカップの向こう側—グローバル化する世界と格差」と題し、コーヒー生産国における貧困の問題を紹介。物事を多面的に考えることの重要性を伝え、「どこの大学に行くかも大切だが、得た知識や経験を生かして、どのような問題を解決するかということがより重要。皆さんの力でフェアな社会をつくってほしい」と授業を締めくくった。
音声解析を専門とする森勢准教授の授業テーマは「音声・歌声情報処理の現在と未来」。男性の声を言語情報はそのままに、声だけ女性に変える技術など、音声の分析・合成に関する研究成果を披露した。森勢准教授は、「奥深く理解するためには数学的な知識が必要」とした上で、「基礎となる勉強の先に楽しそうな研究がつながっていることを知っていただきたい」と学びの奥深さを説いた。
参加した生徒からは、「途上国のアンフェアな経済体制の一部に自分が関わっているということに衝撃を受けたが、自分の行動で課題解決に貢献したいと感じた」、「音は波形で分析するものだと思っていたので“ミックスジュース”に例えた考え方が新鮮だった」などの感想が寄せられ、大学での学びや研究、進路について、新たな気付きを得る機会となった様子だった。
7月27日の朝日新聞大阪本社版に掲載された特別授業の採録記事が明治大学ホームページ(https://www.meiji.ac.jp/koho/news/2021/6t5h7p00003cfphl.html?rt=news20210727)で公開されている。