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「兒玉圭司『願晴る』研究振興賞」授賞式を挙行

(左から)乾副学長、大六野学長、受賞者の長嶋教授および矢野教授、兒玉氏

6月29日、駿河台キャンパス・矢代操ホールにて「兒玉圭司『願晴る』研究振興賞」授賞式を挙行した。これは、本学校友の兒玉圭司氏(1957年経営卒・体育会卓球部総監督)による寄付金を原資に研究で顕著な功績をあげた本学の教員を表彰する賞で、過去5年間の国際研究論文の論文数や被引用数等の評価を基に表彰者を決定している。2020年は新型コロナウイルスの影響で授賞式の開催を見合わせたため、今回は2019年度の受賞者である農学部の長嶋比呂志教授と2020年度受賞者の同学部矢野健太郎教授の2人を表彰した。

表彰状授与および目録贈呈の後、大六野学長は「本学は留学が盛んになってきていて、学生交流の面で国際化が進んでいる。次の段階は研究レベルでの世界との交流」とした上で、「お二人はその最先端にいる。これからも研究に精錬され、さらなる進歩を遂げていただきたい」と両教授を激励した。

その後、兒玉氏は自らの造語「願晴る=願いを込めて晴れやかに努力する」という言葉に込めた思いに触れながら「情熱は物事を成し遂げるのに最も大事な要素であり最も大切な能力。大きなゴールに向かって、情熱をもって願いをこめて晴れやかに努力して活躍されることを心から祈念します」と述べた。

表彰を受け、長嶋教授は2009年に自身が設立した研究クラスターや2011年の特別推進研究インスティテュートなど、これまでの本学の研究組織の整備への感謝とともに「大学の研究活動は教員だけでなく、職員も含めたもの。大学がそこにも目を向けていただけたらより良い研究環境になると思う」と今後の研究環境への支援についても触れた。

続く矢野教授は「バイオインフォマティクスを体系的に研究できる機関は依然として少ない。そのシステムが整っている本学で研究できるのは非常にありがたく感じている。世界トップレベルの研究を本学が行い、日本を強く魅力ある国にして留学生が来たいと思えるような大学にしたい」とさらなる研究活動への意気込みを語った。