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国際日本学部・山脇ゼミが中野区長と外国人留学生の懇談会

懇談会の様子(中央右が酒井区長、左が山脇教授)

国際日本学部の山脇啓造ゼミナールは、7月7日、中野キャンパスにて「ワクチン接種から考える外国人住民への情報提供のあり方」と題した中野区長と外国人留学生の懇談会を開催した。酒井直人中野区長と、国際日本学部や日本語学校から、韓国、中国、香港、シリア、ロシア、日本出身の学生6人が登壇し、山脇教授が進行を務めた。懇談会の模様をZoomで配信するハイブリッド形式で行われ、全国から約130人が参加・視聴した。

懇談会の冒頭、山脇ゼミから中野区をはじめとした東京23区におけるワクチン接種に関する情報発信についての調査報告が行われ、外国人住民に対するワクチン接種券などの郵送物やホームページでの情報発信における改善点などへの問題提起が行われた。

さらに、やさしい日本語を用い、多言語で制作された「外国人のためのなかの生活ガイドブック」が紹介され、冊子の存在を多くの外国人住民に周知する方策について活発な議論が行われた。

最後に酒井区長が「ガイドブック制作時には事前に外国人住民からの意見を取り入れるなど、取り組みを少しずつ改善して、来年には進化した中野区をお見せしたい」とまとめ、懇談会は終了した。

会を運営した山脇ゼミの学生は、「登壇者の皆さんの生の声を今後の活動に生かし、多文化共生のまちづくりに尽力したい」「このような会が他の自治体でも開催されれば、多くの人にとって住みやすい地域が増えていくと思う」などと感想を述べ、区長との貴重な懇談の機会から多くの気付きを得た様子だった。