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農学部食料環境政策学科が特別講義「オーストラリア農業の概要」 -駐日オーストラリア大使館・クライネン農務参事官が来校

講義終了後に贈呈された明大ロゴ入りキャップを手にするクライネン参事官(左は作山教授)

駐日オーストラリア大使館のトム・クライネン農務参事官は7月5日、農学部を訪問し、「オーストラリア農業の概要」と題した日英通訳を伴う特別講義を行った。これは、農林水産省在職中に数多くの貿易交渉に従事し、駐日オーストラリア大使館との交流を続けている農学部の作山巧教授が、自身が開講する「食料貿易論」の授業に同参事官を招いたもので、受講生約110人が聴講した。

クライネン参事官は、オーストラリア政府の農業・水資源・環境省出身で、2019年1月に駐日オーストラリア大使館に着任。同参事官は、5月にオーストラリアで開催されたビーフ・ウィーク2021の映像を紹介した後、同国の農業に関して、農業生産地域、農業の経済的な重要性、保護水準の低さ、穀物から食肉や青果物への生産・輸出の転換、大規模農場への集約化と農場数の減少、農業の輸出依存度の高さ、アジア諸国への輸出の増加、牛肉などの対日輸出品目、今後の政策課題などについて説明した。

受講生からは、「農業保護の削減をどのように進めたのか」「生産物の転換に対する政府の助成はあるのか」「オーストラリアで評価されている日本産の農産物は何か」などといった多くの質問が出され、30分以上にわたって活発な質疑応答が行われた。

また、講義前には、クライネン参事官と竹本田持農学部長による懇談が行われ、竹本学部長から黒川農場で生産したサツマイモを使用したオリジナル焼酎「黒川農場」が贈呈された。(農学部)