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「明治はひとつ」学長 大六野 耕作

「脈々とつながる校友の絆」

学長の大六野耕作でございます。本来であれば、定時代議員総会や全国校友大会の場で、校友の皆さまにお目にかかり直接ご挨拶すべきところですが、コロナ禍のためこれがかないませんので、この紙面をお借りし一言ご挨拶申し上げます。

まず初めに、今年も日本各地で集中豪雨等の大規模災害が発生しております。この地域にお住まいの皆さま、被災された皆さまには、衷心よりお見舞いを申し上げます。また、デルタ株の爆発的な拡大により医療崩壊が懸念される中、日々救命に尽力されておられる皆さまに深く敬意を表します。

こうした状況の中で、本学も対面を中心とした授業の継続、海外協定校への留学、サークル活動等の安全な再開を目指し、感染防止策を徹底してまいりました。また、ワクチン供給が逼迫する中、関係省庁との調整をようやく完了し、9月1日からは接種を希望する学生・教職員等、約2万人を対象としたワクチン接種を開始いたします。

さて、明治大学は今年、創立140周年を迎えました。現在、明治大学博物館では「校友山脈~明治大学の教育と人材~」と題する特別展を開催しています。58万人を超える校友の中から、顕著な業績を残された人々と、その方々を育んだ本学の教育を主題としたこの展示を当職も見学いたしましたが、各界に渡る多士済々の校友諸氏の活躍は、まさに「山脈」の名にふさわしく、本学の輝かしい歴史として脈々と引き継がれていることを改めて実感いたしました。

この流れを確実に次代につなぎ、今般のような予測不可能な状況にあっても、国内外のさまざまな課題に対峙し、自ら切り拓く「前へ」の精神を持ち、課題解決への道筋を示すことができる人材を育成することこそが、コロナ禍における学長としての使命だと信じます。

今後とも、校友の皆さまの変わらぬご理解とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。