Go Forward

PCに「ころなか」と入力すると、すぐに「コロナ禍」と変換するようになった、いや、なってしまった。それだけの時間が経った。昨年の今頃、半年遅れで新入生ガイダンスが実施された。春学期にオンライン授業を通してWEB画面で会っていたものの、「実物」は互いに初めてである。ガイダンス最後に行われたキャンパスツアーでは、キャンパスライフに必要な情報を伝える以外の効用があることを痛感した。歩き出すうちに学生同士が混じり合い、交流が始まる。マスク越しではあるが自己紹介や情報の交換が進む。さらに歩みを進めると、私との距離も近くなる。学食の前では「どのメニューがお薦めですか」、図書館の入口では「図書館の充実が大学選択の決め手でした」などと、学生がキャンパスライフにかける思いの丈を吐露してきた。本来4月から味わうはずの生活を取り戻そうとしているかのようであった。人が集まり、交流することで魅力を増すのがキャンパスライフである。そんな「普通の日々」をいずれ、現在建設中の新校舎で学生たちと迎えることを、秋学期を迎える今、願う日々である。