(ドイツ・ テュービンゲン大学出版局、2021年)https://publikationen.uni-tuebingen.de/xmlui/handle/10900/117746
世界のどの先住民もそうであるように、南北アメリカ大陸の先住民らもまた、それぞれの風土と文化の中で長い年月をかけて「知識」を育んできた。それは有形無形の文化遺産であると共に何らかの経済的利益をもたらす「資源」と言える。1492年に始まるヨーロッパによる征服、植民地支配を経て先住民らはグローバル化の波にさらされるが、彼らの「知識」は次世代へと受け継がれ、ヨーロッパからの知識や文化を受容すると共にヨーロッパにも影響を与えていった。
本書は先住民らの医学、言語、地理、美術、宗教などに関する「知識」の具体例について、ドイツ、スペイン、メキシコ、ペルー、アルゼンチン、米国、日本の歴史学、人類学、考古学、言語学などの14名の気鋭の研究者らが貴重な一次資料を紐解いた論考を収めたものである。被征服民である先住民の「知識=資源」から新旧大陸間の「交換」に新たな視座を提供する画期的な1冊である。
敦賀 公子・商学部特任准教授 (編著者は政治経済学部准教授)
世界のどの先住民もそうであるように、南北アメリカ大陸の先住民らもまた、それぞれの風土と文化の中で長い年月をかけて「知識」を育んできた。それは有形無形の文化遺産であると共に何らかの経済的利益をもたらす「資源」と言える。1492年に始まるヨーロッパによる征服、植民地支配を経て先住民らはグローバル化の波にさらされるが、彼らの「知識」は次世代へと受け継がれ、ヨーロッパからの知識や文化を受容すると共にヨーロッパにも影響を与えていった。
本書は先住民らの医学、言語、地理、美術、宗教などに関する「知識」の具体例について、ドイツ、スペイン、メキシコ、ペルー、アルゼンチン、米国、日本の歴史学、人類学、考古学、言語学などの14名の気鋭の研究者らが貴重な一次資料を紐解いた論考を収めたものである。被征服民である先住民の「知識=資源」から新旧大陸間の「交換」に新たな視座を提供する画期的な1冊である。
敦賀 公子・商学部特任准教授 (編著者は政治経済学部准教授)