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リバティアカデミー 徳島県、鳥取県と連携講座を開講

明治大学の生涯学習機関・リバティアカデミーは、徳島県および徳島大学と、鳥取県との連携講座を開講した。リバティアカデミーでは、コロナ禍以降、オンライン会議システムのZoomのウェビナー機能などを活用し、自宅のパソコンやスマートフォンから気軽に参加できるオンライン形式での講座を多数開講してきた。今回の連携講座は、受講者のみならず講師も現地から参加し、オンラインならではの開催となった。

徳島県・徳島大学連携講座 「グリーン・トランスフォーメーション~自然に優しい社会を考える~」

自然エネルギーについて解説する田村教授

2021年11月27日に開催された、徳島県および徳島大学との連携講座「グリーン・トランスフォーメーション~自然に優しい社会を考える~」は、「脱炭素社会」実現に向けて、太陽光や風力などによる自然エネルギーを取り上げながら、次世代へ良好な環境を引き継ぐための取り組みをテーマにした無料のオンライン講座。講師を田村滋総合数理学部教授、徳島大学の北條昌秀理工学部教授が務め、徳島県グリーン社会推進課長や阿波銀行部長を加えたパネルディスカッションを行い、電気エネルギーの特性や再生可能エネルギーへの融資事例等が紹介された。

受講者アンケートでは、「地球規模から日本、徳島地域に至るまで再生可能エネルギーについて多様な立場での話を聞けて大変参考になった」「個々がSDGsに貢献できていると感じられるヒントがあった」といったコメントが寄せられた。

鳥取県連携講座 「遺跡の出土品から探る—縄文時代~中世編—」

鳥取県埋蔵文化財センターの下江氏による講義の様子

2021年11月29日に開催された本講座は、「『鳥取いにしえの木の文化』大いなる森の恵みと匠の技」をテーマに2部構成で実施された。

第1部は鳥取県地域づくり推進部埋蔵文化財センター発掘事業室係長の下江健太氏による講演。青谷上寺地遺跡を中心に、秀麗な木製品の数数や現在にも引き継がれる木工芸な ど、いにしえから続く鳥取県が誇る木の文化が紹介された。

続く第2部は、下江氏と石川日出志文学部教授による対談。鳥取県の地形環境の特徴、木工技術と鉄器の流通、遠隔地との交流など県を主とした話題から考古学の世界に関する 話題まで幅広く展開し、熱い議論が繰り広げられた。

受講者からは、「青谷上寺地遺跡に関する考古・歴史的解説はわかりやすく、対談も面白かった」「鳥取に行きたくなった」などといった声が寄せられ、県のPRにもつながる 連携講座となった。