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第616回 明大スポーツ新聞部 ズームアップ

「自分を見つめ、さらなる高みへ」ゴルフ部 仲宗根 寛瑛

文/守屋 沙弥香(文1)



「ゴルフが今の自分をつくってくれた」。一家そろってゴルフをたしなんでいたこともあり、6歳からクラブを握り始めた仲宗根寛瑛(営1=神奈川総合)。失敗を成長の糧にして、着実に成果を挙げてきた。中学3年次に挑んだ関東アマチュアゴルフ選手権では予選敗退を経験。自分を戒めるべく、坊主にした。「悔しい思いをしたときは自分と深く向き合う」。日頃の思考や試合中の心境を書き出すことで心の持ち方を得た。そして、次に控えていたジュニアの県大会では優勝を目標に掲げた。勝利への執念は家族から「気合が入りすぎていた」と言われるほど。だが、見事に有言実行を果たし、一つの大きな成功体験をつかんだ。

高校時代、強くなるために重視したことは、意外にも技術面の強化ではなかった。「規則正しい生活と練習はつながっている」。1日の計画を立て、メリハリのある生活を心掛けた。そうすることで、おのずと練習の質が向上。高校2年次には日本アマチュアゴルフ選手権への出場を果たした。

ゴルフと同様、勉強にもひたむきな意欲を注ぐ。「スポーツマネジメントを学びたい」。高校3年間、ゴルフ市場の動向について研究をしていた経験から、明大経営学部に進学。日々、文武両道を追求する。ゴルフ部では1年生にしてレギュラーに定着。在学中の目標は「2強に勝つこと」。明大ゴルフ部は関東Aブロックに所属するものの、2強とされる東北福祉大と日大との差は歴然としている。「厳しい目標ではあるが、挑戦することに価値がある」。部に貢献する意識は抜かりない。

ゴルフは調子の維持が難しい競技とされる。「苦しい時間があるのは当たり前。そんなときでもいかに楽しめるか」。志高きルーキーの躍進から目が離せない。
(なかそね・かんえい 営1 神奈川総合 170cm・70kg)