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付属明治高等学校・中学校が校友で落語家の立川志獅丸師匠と桂竹千代さんを招き芸術祭

落語で笑いに包まれた鵜澤総明ホール 小話の見本を示す立川志獅丸師匠

付属明治高等学校・中学校は、2021年11月30日、同校鵜澤総明ホールにて芸術祭「落語鑑賞教室」を開催した。落語を披露したのは共に明治大学校友の立川志獅丸師匠(明治中・高卒・1999年農学部卒、2019年真打昇進)と桂竹千代さん(2011年大学院文学研究科修士課程修了)。

高座前には小話教室という形で、志獅丸師匠が高校時代のエピソードや恩師の昔話なども交えながら、竹千代さんと共に落語の歴史などを生徒に分かりやすく解説した。生徒や教員が実際に高座に上がって小話体験をするなど、二人の軽妙なやり取りに乗って鵜澤総明ホールが「寄席」の雰囲気に包まれた。高座に上がり小話体験をした黒川さん(中3)は「滅多にない素晴らしい体験ができました。簡単だろうと思っていましたが、座ってみると全然上手にできず、落語家の方々のすごさを改めて感じました」と述べ、生徒たちを代表して落語の奥深さを感じた様子だった。

そして、いよいよ高座。竹千代さんが「時うどん」、志獅丸師匠が「金明竹」(中学)・「親子酒」(高校)を披露。志獅丸師匠は、落語の中にも自分が通ったころの明治高校と今の明治高校の違いを盛り込み笑いを誘うなど、これぞプロという話芸を披露した。

志獅丸師匠は、大師匠にあたる立川談志師匠の「落語とは人間の業を肯定するもの」という言葉を引きながら、「落語は人間のダメな部分も肯定してくれるので、行き詰った時にも心を少し楽にしてくれる芸能だということを覚えておいてほしい。勉強などに疲れたときの息抜きになります。ただ、はまりすぎるとダメ人間になってしまいますよ(笑)」とオチを付けながら生徒にメッセージを送った。竹千代さんは「明治は良い大学。ぜひ落研に入ってほしい」と「未来の後輩たち」にアピール。普段とは趣の違った雰囲気のなか、生徒たちは楽しい時間を過ごした。
(広報主任 河村 弘祐)