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2021年度「明治大学卒業式」を挙行—7648人が新たな一歩を「前へ」



2021年度の明治大学卒業式が3月26日、日本武道館(千代田区)で挙行された。満開の桜が出迎える中、学部生6808人、大学院生840人、計7648人が学び舎を後に、新たな一歩を踏み出した。

式典は学部・大学院別に午前、午後の2部制で執り行われ、いずれも総代への学位記授与に続き、大六野耕作学長の告辞、柳谷孝理事長、北野大校友会長による祝辞と進行した。

告辞で大六野学長は、自身が13年間部長を務めた体育会ラグビー部において、チーム強化のために行われた努力の積み重ねを『良い準備』と位置付けたことを紹介し、「『人間が人間として生きるに値する新たな社会・世界』を創造するために『良い準備』を始めていただきたい。あらゆる困難を乗り越えながら力強く前へ!」と声高らかに卒業生を激励した。

続く祝辞で柳谷理事長は、「自信と謙虚の間に自分を置くというセルフガバナンスと、等身大の自分をさらに成長させるという主体性こそが、『個を強くする』ことの神髄」だと述べ、「不屈の明治魂を胸に、これからの時代を切り開いていってください」と期待を込めた。北野会長は、「歴史と伝統ある明治大学で学び社会に巣立つ皆さんを心よりお祝いするとともに、皆さんが校友となられることを、校友一同を代表して歓迎します」と語りかけた。

卒業生代表の答辞には、午前の部は農学部の鈴木菜々さんが、午後の部は文学部の中村有紗さんが登壇。「困難に直面することがあっても、さまざまな人と出会い、不安定な状況に対応してきた経験が背中を押してくれる」(鈴木さん)、「明治大学で培った経験と学びを生かし、それぞれの選択した未来に旅立っていきます」(中村さん)と明治大学での4年間を振り返り、家族や仲間、恩師への感謝の言葉を述べるとともに、今後の飛躍を力強く誓った。

その後、校友を代表して元プロ卓球選手の水谷隼さんによる卒業生に向けたビデオメッセージが放映された。最後に交響楽団、混声合唱団、グリークラブによる明治大学校歌の演奏が行われ卒業式は閉式。卒業生の門出を祝した。

式典実施に当たり、昨年度に引き続き、卒業生本人のみの入構とする人数制限や、座席間隔の確保などの感染症対策が行われた。このことに加えて、家族や遠方にいるなどの理由で出席できない卒業生に向けて大学公式YouTubeチャンネルよりライブ配信が行われた。