Go Forward

昨年、東京外大の学生たちが運営する、ロシアとのオンラインによる国際交流イベントに、講師として参加した。モスクワの大学のアニメが好きな学生たちと、同好の日本の学生が協力し、企業スポンサーを集め、日本の外務省や文化庁からも応援を取り付け、アニメの監督等業界関係者を招いてワークショップを開くというものである。筆者はアニメ展の企画構成をしたり、大学でアニメについて研究したりしていることから、呼んでいただいた。ロシアの若者からの熱心な質問に、日本のアニメが国際的な世代体験となり、交流の重要な資源になっていることを、あらためて実感した。

前年に続いて2回目の開催だったからか、学生主導とは思えないほど立派な催しで、ゆくゆく本学の学生も参加できるよう、橋渡しをしたいと思った。ロシア語との同時通訳を担ってくれた学生によると、前年に続いてコロナ禍でオンラインにせざるを得なかったが、いずれ相互に現地に赴く形の開催を実現させたいとのことだった。

それが実現できる世界に、1日も早く戻ることを願う。