和泉ラーニングスクエア IZUMI LEARNING SQUARE
本計画は老朽化などの問題で解体される大教室棟の第二校舎、小教室棟の第三校舎の単なる建て替えではなく、今の時代に必要とされる学生が主体的、対話的に学ぶ新しい学修環境を併せ持つ教室棟を建設するものです。第二校舎は、近代建築の大家として著名であった明治大学建築学科創設者の堀口捨己先生の設計であるため、設計思想や第二校舎の記憶を継承し、その学修環境を現代版に再解釈した建物や中庭を含めたキャンパス整備として計画を行いました。さらに、床下空調による居住域空調(人がいる高さだけを空調する方式)や、効果的な自然採光・自然通風を取り入れ、快適性と省エネ性にも配慮しています。
1階から3階まで視線が抜ける吹き抜け空間。色とりどりの個室は主体的学修を促すグループボックス
グループボックスに加え、電源を備えた自習スペースも多数設けられている
スクールカラーを配した講義・講演に対応する597席収容の和泉ホール
学生の活動が可視化される4階~7階の吹き抜け
「学びの場」の集合体である校舎に、異なるサイズのグループボックスを配置することで、学生にさまざまな学びの場を提供し、同時にその活動そのものが建物のシンボルとなるデザインとしました。多様な活動をしている学生が主役となる空間づくりとして、グループボックスを中庭や室内から見えるように配置し、多様な場の中から好きな居場所を発見・選択し学修できる空間としています。
オープンスペースに設置されたプレゼンテーションラウンジ
机も椅子も取り払い、既成概念にとらわれない自由な発想や議論を促すカイダン教室
建築名称 |
明治大学 和泉ラーニングスクエア |
所在地 |
東京都杉並区永福1丁目9番1号 |
敷地面積 |
53,224.17 ㎡ |
建築面積 |
2,661.97 ㎡ |
延床面積 |
12,241.52 ㎡ |
構造 |
鉄骨造一部CFT柱 |
階数 |
地上8階 |
建物高さ |
38.77m |
設計監理 |
株式会社松田平田設計 |
施工 建築工事 |
戸田建設株式会社 電気設備工事:日本電設工業株式会社 機械設備工事:大成温調株式会社 家具備品工事:株式会社清和ビジネス |
設計期間 |
2018年10月~2020年3月(18カ月) |
工事期間 |
新築工事:2020年3月~2022年3月 (25カ月) 第二・第三・第四校舎解体、跡地整備工事: 2022年3月~2022年12月(10カ月) |
和泉キャンパス全体配置図(2023年1月時点予定)
心地よい景色を臨みながら学修することができるテラス
立体的で動きのあるユニークなサインを各所に配置