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第621回 明大スポーツ新聞部 ズームアップ

「ゴルフを通じてすてきな人へ」ゴルフ部 村上 美空

文/守屋 沙弥香(文2) 写真/本人提供



たくさんの人との関わりが、競技生活、さらには自分自身を豊かにする。幼稚園生の頃から中学校卒業まで、父とゴルフの練習を行っていた村上。高校は地元・愛媛を離れ、生光学園に進学。村上が入学する年にゴルフ部が創部されており、友人から入部を誘われていたことが決め手となった。高校時代、年齢を問わずさまざまな人と出会い「自分一人ではできないこと」を通じて充実した日々を過ごした。

身近な仲間の存在は支えとなり時に刺激となる。高校1年次、同期の女子部員2人に飛距離で負けており、ラウンドでも顕著に差が表れた。「このままではいけない」。そこで体重の増量を決意。つらさも伴ったが、強くなりたいという意志に揺らぎはなかった。5カ月に及ぶ食事の管理と筋力の増加を遂行し、同期と並ぶ飛距離を出せるようになった。高校3年次にはゴルフ部の主将を務めた。自分たちの代が1期生であるため、活動の前例は存在せず「最初のうちは苦戦した」。だが、同期が良き相談相手となり、模索しながらも部を築いていった。また、部活動の一環でキャディーを経験。年配の方と多く接し、お客様や初対面の人との接し方を身に付けた。

今春、明大に入学した。「明治は私にとってパーフェクトな大学」。ゴルフと勉強の時間を自己管理できる点に魅力を感じ、上京を決めた。大学4年間での目標は「リーグで優勝し日本一になること」。明大ゴルフ部女子は2019年に日本一の座を手にしている。「ゴルフと真剣に向き合っている姿がきらきらして見えた」。当時の明大の先輩の姿は胸に深く刻まれている。「先輩のように、ゴルフプレーヤーとして、そして人としてもすてきだと思われるような人へ」。新天地で彩り豊かな自分へと進化してみせる。
(むらかみ・みく 法1 生光学園 158センチ)