さる2022年5月27日の評議員会において、2021年度決算が承認されました。決算は、「資金収支計算書」、「事業活動収支計算書」および「貸借対照表」を用いて説明します。
決算の詳細は、明治大学ホームページ(https://www.meiji.ac.jp/zaimu/)で公開しています。
決算の詳細は、明治大学ホームページ(https://www.meiji.ac.jp/zaimu/)で公開しています。
※本文および表中の金額は端数調整を行っています
永続的に発展できる財政基盤の確立へ—基本金組入前当年度収支差額が11年ぶりに35億円を超える
理事長 柳谷 孝
本学は2021年1月17日に創立140周年を迎え、創立記念祝日である11月1日に記念式典を挙行いたしました。また、新型コロナウイルスによる活動制限は徐々に緩和され、対面授業の一部が再開されるなど、キャンパスには活気が戻ってきた1年でもありました。この間の学生生活を支える「明治大学学生・教育活動緊急支援資金」や、和泉ラーニングスクエア建設等の各種記念事業を支える「創立140周年記念事業募金」に対しまして、校友やご父母をはじめとする皆さま方から多大なるご支援を賜りました。心より厚く御礼を申し上げます。
さて、2021年度決算では、企業の純利益に相当する基本金組入前当年度収支差額は、前年度決算での14.6億円の収入超過からより改善し、35.0億円となりました。これは、受験者数の増加や入学定員充足率の向上などによる収入の増加と、依然として新型コロナウイルスの影響によって研究出張や合宿などが以前の水準ほど実施するに至らず支出が抑えられたことが主な要因です。
また、記念式典では、第二次長期ビジョン「MEIJI VISION 150-前へ-」を公表いたしました。創立150周年という大きな節目となる2031年に向けて、多様な収入源の確保と、スクラップアンドビルドによる効率的・効果的な支出の見直しを行います。本学の収益力を他大学と比べて遜色のない水準に向上させ、目標とする収入超過50億円を達成し、現状では十分といえない将来の建物更新のための準備資金などに充当します。より良い教育研究環境を継続的・計画的に整備すべく取り組んでまいりますので、引き続き皆さまからのご支援・ご協力のほどお願い申し上げます。
さて、2021年度決算では、企業の純利益に相当する基本金組入前当年度収支差額は、前年度決算での14.6億円の収入超過からより改善し、35.0億円となりました。これは、受験者数の増加や入学定員充足率の向上などによる収入の増加と、依然として新型コロナウイルスの影響によって研究出張や合宿などが以前の水準ほど実施するに至らず支出が抑えられたことが主な要因です。
また、記念式典では、第二次長期ビジョン「MEIJI VISION 150-前へ-」を公表いたしました。創立150周年という大きな節目となる2031年に向けて、多様な収入源の確保と、スクラップアンドビルドによる効率的・効果的な支出の見直しを行います。本学の収益力を他大学と比べて遜色のない水準に向上させ、目標とする収入超過50億円を達成し、現状では十分といえない将来の建物更新のための準備資金などに充当します。より良い教育研究環境を継続的・計画的に整備すべく取り組んでまいりますので、引き続き皆さまからのご支援・ご協力のほどお願い申し上げます。
資金収支決算
第1表「資金収支計算書」について説明します。
資金収支計算書は、当該会計年度に行った諸活動に対する全ての収入および支出の内容ならびに現金・預貯金の支払資金の増減の顛末を表しています。
『翌年度繰越支払資金』194億1400万円は、当期から2022年度へ繰り越した支払資金の額です。収入の部の『前年度繰越支払資金』より19億5600万円増加しました。
資金収支計算書は、当該会計年度に行った諸活動に対する全ての収入および支出の内容ならびに現金・預貯金の支払資金の増減の顛末を表しています。
『翌年度繰越支払資金』194億1400万円は、当期から2022年度へ繰り越した支払資金の額です。収入の部の『前年度繰越支払資金』より19億5600万円増加しました。
第1表「資金収支計算書」
収入の部
(単位:百万円)
科 目 | 予 算 | 決 算 | 差 異 |
---|---|---|---|
学生生徒等納付金収入 | 41,609 | 42,043 | △ 434 |
手数料収入 | 3,043 | 3,327 | △ 283 |
寄付金収入 | 900 | 760 | 140 |
補助金収入 | 4,670 | 4,415 | 255 |
資産売却収入 | 2,600 | 2,512 | 88 |
付随事業・収益事業収入 | 818 | 828 | △ 9 |
受取利息・配当金収入 | 409 | 432 | △ 23 |
雑収入 | 2,107 | 1,821 | 286 |
借入金等収入 | 0 | 0 | 0 |
前受金収入 | 7,363 | 7,992 | △ 629 |
その他の収入 | 6,807 | 12,578 | △ 5,771 |
資金収入調整勘定 | △ 7,843 | △ 8,484 | 641 |
前年度繰越支払資金 | 13,841 | 17,458 | - |
収入の部合計 | 76,325 | 85,681 | △ 9,356 |
学生生徒等納付金収入
入学定員充足率の向上などにより、4.3億円上回りました。
手数料収入
志願者数の増加による入学検定料の増加等で、2.8億円上回りました。
寄付金収入
寄付額が予算より1.4億円下回りました。
補助金収入
経常費補助金の減少などにより、予算額を2.5億円下回りました。
前受金収入
2022年度入学者の学生生徒等納付金が予算額を上回りました。
その他の収入
施設設備整備引当特定資産57億円を減価償却引当特定資産に振り替えました。
支出の部
(単位:百万円)
科 目 | 予 算 | 決 算 | 差 異 |
---|---|---|---|
人件費支出 | 30,830 | 30,136 | 694 |
教育研究経費支出 | 14,311 | 12,422 | 1,889 |
管理経費支出 | 2,164 | 1,723 | 442 |
借入金等利息支出 | 0 | 0 | 0 |
借入金等返済支出 | 0 | 0 | 0 |
施設関係支出 | 6,241 | 5,604 | 637 |
設備関係支出 | 1,930 | 1,930 | 0 |
資産運用支出 | 8,436 | 15,517 | △ 7,081 |
その他の支出 | 7,009 | 7,131 | △ 123 |
〔予備費〕 | (497) 3 |
- | 3 |
資金支出調整勘定 | △ 5,848 | △ 8,195 | 2,347 |
翌年度繰越支払資金 | 11,249 | 19,414 | △ 8,164 |
支出の部合計 | 76,325 | 85,681 | △ 9,356 |
人件費支出
採用の繰延等により予算額を下回りました。
教育研究経費支出
感染症対策による活動制限等の影響により、予算額を下回りました。
施設関係支出
和泉ラーニングスクエア建設や大規模修繕等による支出です。
設備関係支出
和泉ラーニングスクエア竣工に伴う支出のため、予算に予備費を充当しました。
資産運用支出
施設設備整備引当特定資産57億円を減価償却引当特定資産に振り替えました。