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付属明治中学生が熱海市でフィールドワーク—国日・岸ゼミも協力、熱海の魅力をポスターに

地元の喫茶店で話を聞く生徒ら SOKI ATAMIホテルでのフィールドワークの様子

付属明治中学校2年生183人が、コロナ禍以降初となる宿泊学習を6月2日から3日にかけて静岡県静岡市・熱海市で実施した。静岡市では登呂遺跡、久能山東照宮を見学し、熱海市ではフィールドワークを実施。国際日本学部・岸磨貴子ゼミナールも協力し、約30班に分かれた生徒らは地元の商店や旅館、市役所などで働く方に話を聞き、熱海の魅力を調査した。

6月21日には、参加した生徒らが制作した熱海の魅力を詰め込んだポスターの発表会と表彰式が実施された。熱海市からもオンラインで参加があり、生徒らが工夫をこらしたポスターが披露された。

宿泊学習を引率した大竹雄介教諭のコメントは次の通り。

移動教室における地域学習

明治大学付属明治中学校 大竹 雄介 教諭

今年度の中学2年生は「探究」を学年の主要テーマとして位置付け、さまざまな経験から目の前の事象に対して自ら問いを設定し、回答を導き出せるような教育活動を行っている。登呂遺跡、東照宮では古代や近世の歴史とともに先人たちの知恵や工夫を調査し、熱海市内では我々が生きる現代の諸課題を探究した。

熱海における探究学習は本校初の試みであり、『熱海の奇跡』の著者である市来広一郎氏の事前講演をはじめ、市役所や商工会議所の全面的な協力や各商店街の歓迎を受け、熱海でのフィールドワークを実施できた。生徒が地元の方々と直接交流し、地元のFMラジオや地域紙などメディアにも取り上げていただいた。事後学習として、生徒たちは熱海の魅力や課題への提言をまとめており、最終的にはポスターという形で表現し、熱海関係者も参加した発表会・表彰式も行われた。

11月には本校所在地である調布市や三鷹市の協力のもと、3日間の「探究学活」を計画中。次年度の修学旅行や進路学習へつなげ、学びを継続させていく予定である。