Go Forward

第622回 明大スポーツ新聞部 ズームアップ

「チームを支える心強い戦力」バレーボール部 岡本 知也

文・写真/ジン セウン(営2)



4年生が引退し、新体制で春季リーグ戦に挑んだ明大バレー部。序盤はなかなか勝利を手に入れられず苦しい時期を過ごしたが、その後は4連勝を挙げるなど躍進する姿を見せた。

その中で、存在感が際立ったのが岡本知也(政経2=五所川原工)だ。今年度からスタメンとして出場し始め、強みのジャンプ力とレシーブを武器に試合の流れを明大に持ってくる。チームのための努力は試合での活躍だけではない。「疑問が浮かぶと先輩にすぐ聞いて、チームの競技力向上のためアドバイスや思ったことは言う」。バレーはチームスポーツ。日頃からコミュニケーションを大事にしている。

目指すは「日本一」だ。この目標は高校でも大学でも変わらない。しかし、今年度初めに練習中に右足首を捻挫しプレーができなかった岡本。思い通りにいかず苦しい時期が続いた。それでも「仲間の力、影響は大きかった」。同期からの激励の言葉は苦しい時間を耐える力になり、現在は試合の大事な瞬間にスパイクを決めチームに大きく貢献している。高校3年次、主将として気付いたのは「仲間を信じる」ことの重要性。バレーを続けて良かったことに仲間の存在を挙げるほど、岡本にとって仲間への思いは格別だ。仲間の存在が岡本をさらなる高みへ導く。

「みんなから手本とされるようなプレーができる選手になりたい」と覚悟は十分。大学4年間で明大を日本一へと導く活躍ができるか。岡本の挑戦はまだ始まったばかりだ。
 (おかもと・ともや 政経2 五所川原工 183cm・74kg)