駿風

本学の生涯教育機関であるリバティアカデミーは老若男女、多くの人々に学びの機会を提供してきた。しかしながら、2020年に始まった「コロナ禍」は、リバティアカデミーの講座運営にも大きな打撃を与えた。2021年度はオンライン講座を中心に展開したが、一部設置した対面講座は度重なるコロナ感染拡大によりその大半が中止に追い込まれた。

2022年度から大学はほぼ正常化しており、キャンパスは再び若者の活気で満ち溢れている。他方で、リバティアカデミーは引き続きオンライン講座を中心に展開することにした。その理由のひとつに、オンライン講座導入により、対面講座では受講不可能な地域からの受講生が増えたこと、言い換えれば「受講生の全国化」の傾向がみられたことがある。昨今、専門家や政府、メディアにより、わが国におけるリカレント教育の必要性が唱えられているが、対面講座での受講となると都市と地方との機会格差が甚だしい。この格差を少しでも縮小させることも本学社会連携機構の社会的使命の一つと考えるようになった。