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学生相談室「第61回夏期セミナー」

近年改正された法律などについて解説する平田教授

学生相談室(相談員長=小松孝徳総合数理学部教授)は、7月17日、第61回「明治大学学生相談室夏期セミナー」をオンラインで開催した。このセミナーは、全キャンパスの相談員が学生相談に関する専門的なテーマについて学び、相談対応に生かすことを目的に催され、今回は「学生相談に関わる法的知識のアップデート」をテーマに設定。学生相談室に関わる教員相談員、職員、カウンセラー、精神科医、弁護士など40人が参加した。

副学生部長の岡通太郎農学部准教授、相談員長の小松教授によるあいさつに続き、各キャンパスの担当職員からそれぞれ、「個人情報の取り扱い」、「成年年齢引き下げに伴う啓発活動」、「障がいのある学生への支援」、「ハラスメントに関する報告」の4点の報告が行われた。

次に、平田厚法務研究科教授(弁護士)による講演が行われた。平田教授は、障害者差別解消法の改正や民法成年年齢の引き下げなどの法令に関する立法経緯などを解説し、「社会的包摂は国の方針としてやると決めたこと。(例えば)合理的配慮は恩恵ではなく、事業者の法的義務である」と指摘。さらに、大学生が巻き込まれやすい情報商材被害(マルチ商法被害)やAV出演被害についても言及し、被害に遭う前に啓発していくことの重要性を説いた。

その後、家族や医療機関との連携などについて参加者との質疑応答があり、盛況のうちに幕を閉じた。

明治大学学生相談室は、2022年度もコロナ禍に対応すべく、すべてのキャンパスで遠隔相談を行っている※。今後もさまざまな学生の話に耳を傾け、学生が自分に合った学生生活を送ることができるよう、一緒に歩んでいく。

※本学活動制限指針に準じ、現在、対面での相談は一日の人数を限定して実施しています。また、相談は本学学生に関することに限ります。
(学生相談室)