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情報コミュニケーション学部が多彩な研究成果を発信「『ガクの情コミ』学際研究ラボ」

(左から)高馬教授、後藤専任講師、鈴木准教授、今村教授

情報コミュニケーション学部は7月1日、「『ガクの情コミ』学際研究ラボ」を駿河台キャンパス・グローバルホールで開催した。これは、同学部に所属するさまざまな専門分野の教員による最新の研究成果を、学生や学外に向けて広く発信することを目的として企画されたもの。ホールを会場にオンラインとのハイブリッド形式で開催され、合わせて90人が参加した。

今回のラボは「流行」をテーマに、研究報告とディスカッションの2部制で行われた。須田努学部長のあいさつに続く第1部の研究報告では、今村哲也教授(研究テーマ:知的財産法)、鈴木雅博准教授(学校の社会学)、後藤晶専任講師(行動経済学)の3人による発表が行われた。

今村教授は「知財と流行—独占と模倣の法的な調整メカニズム」と題して、知的財産が与える情報財の独占(保護)と、流行の本質にある模倣の法的な調整メカニズムについて、鈴木准教授は「流行と校則」と題して、頭髪や制服などに関する「ブラック校則」への批判という流行について、後藤専任講師は「流行は『造る』ことができるか」と題して、「大勢が保有・体験していることによる流行」と「限られた人だけが保有・体験していることによる流行」という2つの観点での分析について、それぞれ発表した。

第2部は、高馬京子教授が進行を務め、第1部の登壇者3人をパネリストとしたディスカッションが行われた。流行をひもとくキーワードとして、「近代社会における個人の自律的な意思決定」という共通項を見出しながらも、議論は幅広く展開された。

最後に、高馬教授が、「『流行』というテーマに対して、全く違う観点から学際的な課題や問いを立てられることができた。このラボが情報コミュニケーション学部の教育・研究の魅力を知っていただく機会になれば」とまとめ、
阿部力也学科長のあいさつにより閉会となった。

ラボの様子は、今後、学部ホームページなどで改めて公開される予定。