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ジェンダーセンターが講演会「相模原事件をどう乗り越えるのか」

トークセッションの様子(左が西角氏)

情報コミュニケーション学部・ジェンダーセンター(センター長=牛尾奈緒美情報コミュニケーション学部教授)は、6月22日、駿河台キャンパス・グローバルホールにて、講演会「相模原事件をどう乗り越えるのか——『内なる優生思想』と決別するために」を開催し、情報コミュニケーション学部生など約80人が参加した。

この講演会は、2016年7月に発生した知的障がい者施設「津久井やまゆり園」での殺傷事件をテーマに、同園に職員として勤務していた専修大学講師の西角純志氏を招いて企画されたもの。西角氏は事件以後、犯行の動機と真相を明らかにするべく裁判を傍聴し、加害者との面会や書面での交流を続け、2021年にはそれらをまとめた書籍を刊行。事件に向き合ってきた西角氏が、障がい者差別や、潜在的に働いている優生思想などをテーマに講演を行った。

休憩を挟み後半は、宮本真也情報コミュニケーション学部教授が司会を務め、西角氏とのトークセッションを展開した。「事件をどう乗り越えるのか」というテーマについて問われた西角氏は、「内なる優生思想は根源悪であり、敵は自分の中にある。自分の弱さを自覚し、支え合うことが大切」と述べ、発生から6年が経つ中、事件を風化させず、乗り越えるための考えを提示した。その後、参加者との質疑応答では多数の質問が寄せられ、議論が白熱する中、閉会となった。
(情報コミュニケーション学部事務室)