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本紙「明治大学広報」が創刊50周年を迎えました

リバティタワー竣工を報じる本紙第442号(1998年10月発行) 横組みへのレイアウト変更後の最初の刊行は奇しくも東日本大震災直後となった(第630号・2011年4月発行)

本紙「明治大学広報」は1972年(昭和47年)9月に創刊され、本号(第765号)で50周年を迎えました。これもひとえに全国約59万人の校友、学生、ご父母、教職員の皆さまのご愛読のおかげです。読者の皆さまに厚く御礼申し上げます。

本紙創刊時は月2回の発行でしたが、内容を厚くするとともに月刊紙への切り替えを行いました。また、縦組みから横組みへのレイアウト変更や、文字を大きくするなど、読者の皆さまに寄り添いながら、時代と共に変わりゆく明治大学の姿を切り取ってまいりました。

現在、パソコンやスマートフォンなどからも手軽に利用できるようなデジタル展開についても検討を進めております。これからも明治大学と本紙「明治大学広報」をどうぞよろしくお願いいたします。
(経営企画部広報課)

創刊50周年にあたって

「明治大学広報」編集委員長 学務担当常勤理事 岡安 孝弘

「明治大学広報」創刊号(1972年9月発行)

「明治大学広報」は1972年(昭和47年)9月に発刊され、本号(第765号)で創刊50周年を迎えることになりました。当時の広報紙は、学生に向けた「学園だより」と教職員に対して大学の決定事項の事務連絡の役割を担っていた「明大校報」の二紙に過ぎず、大学運営の方針や問題点に関する情報を広く伝える広報紙は存在していませんでした。そこで、大学運営に関する情報を教職員や校友、在学生の父母等のステークホルダーと共有し、相互にコミュニケーションを図り、信頼関係を構築することを主たる目的として本紙が発刊されることになりました。現在では、教育や研究の現況、教職員や在学生、卒業生の活躍、大学主催のイベント等、大学運営以外にもさまざまな情報が掲載されています。

創刊号の第1面に掲載された「論壇」では、当時の小牧正道総長・学長が「新しい時代の自己管理」と題して、組織が人の生き方を破壊していないか、個人の能力の再開発に結びつく組織の在り方とは何かを問うています。こうした大学運営に関する教職員からの提言を掲載する「論壇」は、本紙発刊の目的を具現化するコラムとして、現在でもその役割を変えずに受け継がれています。

また、加藤五六理事長による本学の課題についての所信表明には多くの紙面が割かれています。そこでは、教育・研究環境の改善、学生支援の充実、それを支える財政基盤の健全化が本学の主要な課題であることが示され、それらの問題の早期解決に向けての決意が表明されています。これらは「MEIJI VISION 150—前へ—」にも掲げられている主要な課題でもあり、50年前に比べればかなり前進してはいるものの、本学における普遍的なテーマであり続けていることがうかがえます。

この50年間に社会はデジタル化という大きな変貌を遂げました。本紙も、まずは専任教職員を対象として2020年7月号から試験的に一部デジタル配信を試みています。今後もより一層の紙面の充実を図っていく所存ではありますが、発行形態については紙媒体での発行の見直しも検討しなければならない時期に来ています。本紙の今後の在り方について、読者の皆さまからも忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いです。