明治大学のキャリア支援

コロナ禍での就職活動も３年目を迎える中、大卒の求人倍率は昨年度よりわずかではありますが上昇しており、企業の採用意欲は回復しつつあります。一方、選考においては、オンラインと対面、それぞれのメリットを生かしたハイブリッド化が進んでいます。今年度は、企業、学生ともに、コロナ対策の経験値が上がってきていることから、徐々に対面の選考も増えており、特に最終面接での対面選考は多くなっています。また、インターンシップからの早期選考も増える傾向にあります。

現状、政府が要請する就職・採用活動日程においては、卒業年度に入る直前の３月に広報活動解禁、６月に採用選考活動解禁となっています。しかし、このルールは形骸化しており、実状として就職活動の始まりは「３年生の夏休みのインターンシップ」と言われており、2023年３月卒業予定の学生への企業の内々定出し開始時期は「３年生の３月」が最も多くなっています。前年と比較してもさらに早期化の傾向が進んでいます。

このように、企業の採用活動が早期化する中、学業、サークルなどの課外活動とともに、学生生活の早い段階で、将来のキャリアを考える時間を組み込み、働くということをよりポジティブに考えていく必要があります。このことに鑑み、2022年度から、「早期から自身のキャリアに関心を持ち、自身の進路を主体的に選択できる学生を育てる」ことを目的として、「Meiji Job Trial」をスタートしました。このプログラムにより、大学１・２年生の段階で社会との接点をつくることで「自己理解」と「社会理解」の循環を創出します。さらに、現時点の自身の能力と社会に出てから求められる能力のギャップを知ることで、学修意欲を喚起し、次の挑戦を後押しするなど、学生生活を主体的に取り組むための意識づくり・きっかけを提供することができます。

就職キャリア支援センターでは、時代や学生・企業ニーズの変化に柔軟な支援体制で多様な学生を支援するため、年間２万件を超える就職相談を行い、「自己分析」「業界・企業研究」「選考対策」をはじめとする年間300回以上の各種セミナーやイベントを企画・運営しています。現在、2023年３月卒業・修了予定の学部４年生・大学院２年生に向けた支援を継続して行うとともに、2024年３月卒業・修了予定者を対象とした秋学期就職支援イベントをスタートします（詳細は下欄をご参照ください）。就職活動は誰でも不安なものです。周りの人の動きが気になったり、何から始めれば良いか分からないこともあるでしょう。就職キャリア支援センターは、そんな学生の皆さんの力になれるよう、全力でサポートします。