Go Forward

「人類の未来のため『前へ』」

このたびは定時代議員総会が開催されますこと、心よりお祝い申し上げます。

2020年4月に学長就任以来、コロナ禍により、直接校友の皆さまにお目にかかることが叶わず、もどかしい2年間でございました。しかし、本年度は、本日の定時代議員総会、そして複数の地区の支部総会に参加させていただき、校友の方々と文字通り腹を割ってお話をし、親交を深めさせていただきました。この場をお借りし、改めて御礼申し上げます。

さて、本学は、本年度春学期からキャンパスへの通学を前提とした対面授業を再開しております。単にコロナ禍前の授業形態に戻るのではなく、過去2年間で蓄えたオンライン授業のノウハウを生かした新しいメディア授業を展開するなど、全学的に教育改革を進めております。また、学生の自発的な学修を支え、「個」の力を伸ばす、和泉キャンパス新教育施設「和泉ラーニングスクエア」を本年3月末に竣工しました。海外留学についても、学生の安全確保を前提としながら、昨年度から再開しており、本年度夏には過去最多の学生が海外留学に出発いたします。

翻って、世界に目を向けますと、ロシアによるウクライナ侵攻に伴う深刻な人道危機が国々を分断させています。また、コロナの長期化や気候変動問題等も相まって、地球規模でエネルギー・食料の供給不安が顕在化し、世界は危機的な状況といえます。

このような先行きの見えない困難な時代だからこそ、本学は建学の精神「権利自由、独立自治」の下、時流に流されず為政者に支配されない「個」を持ち、多様性の尊重と包摂性を重視し、人類の未来のため「前へ」歩みだす勇気を兼ね備えた人材を育成すべく取り組んでおります。創立から今日まで、校友の皆さまの手で脈々と受け継がれてきました伝統を確実に次代につなぐことが学長としての使命だと信じ、邁進してまいります。校友の皆さまにおかれましては、「同心協力」のもと、変わらぬご理解とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げ、私のあいさつとさせていただきます。