Go Forward

国際教育センターは、2009年に採択された文部科学省のグローバル30事業を着実に推進するため、同年10月に設置された。以来、学生の海外留学と留学生受入は質量ともに飛躍的に拡大し、2019年度は海外派遣約2300人、留学生受入もほぼ同数と、順調に実績をあげてきた。

コロナ禍は海外との往来を断絶させ、特に2020年度は送り出し・受け入れともにほぼ停止という憂き目に遭った。早期の渡航再開が見込めない中で短期・長期留学のオンライン化に着手し、2021年度からは他大学に先駆けて実留学を再開させ、この秋の交換留学(長期)送り出し人数は過去最大である。

本学の創設者の内、2人はフランスへの留学経験者である。また、現在の日米の教育交流の礎を築き上げたのは戦前の本学学生である。国際教育と留学は、本学の教育理念と140年余の歴史と深く結びついている。災禍の先にある未来を担うのは学生たちである。未だコロナ禍の収束が見通せない中、歴史と未来をつなげるべく、留学の安全な再開・継続のための教職員の苦闘が続いている。