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心理臨床センターは2004年にアカデミーコモン7階に開設された心理相談のための専門機関である。その目的は、心の問題を抱える地域の方々の心理相談のニーズに応えること、ならびに臨床心理士資格取得を目指す本学文学研究科臨床人間学専攻臨床心理学専修の大学院生のための実習機会を提供することにあった。

その後、国家資格である公認心理師制度の開始に伴い、本学は同専修に加えて、文学部心理社会学科臨床心理学専攻においても公認心理師の養成を開始することとなった。公認心理師養成においては医療機関における実習が必須となっており、児童・思春期の心の問題に対する精神科医療へのニーズの高さに応えるという目的もあわせて、2021年1月に駿河台キャンパス研究棟3階に子どものこころクリニックが開院した。これにより心理臨床センターは従来の心理相談部門に加えて、精神科医療部門を有することとなった。医学部のない大学が医療機関を持つことは全国的にも例が少なく、先進的な試みといえよう。両部門は緊密に連携しながら、質の高い心理相談、精神科医療を提供することを目指している。