Go Forward

父母就職講演会 3年ぶりに対面開催



首都圏11地区父母会の主催による「父母就職講演会」が10月15日、対面とオンラインのハイブリッド形式で開催された。講演会は全国の学部3年生父母を主な対象に、「最新の就職活動事情の『今』を知る。父母による父母のためイベント」と題して催され、対面190人、オンライン360人の計550人の父母が参加した。

開会にあたって、このオンライン講演会の準備や進行を務めた首都圏11地区父母会座長で東京都南部地区の安倍文代会長があいさつに立った。安倍座長は「父母会は『学生の支援・大学と父母の架け橋・父母の第二の母校にすること』を掲げて活動を行っている。ぜひ、地区父母会の活動にも参加していただきたい」と述べた。司会進行は、同副座長で埼玉県東部地区の鳥海由行会長が務めた。

大学代表者としてあいさつした大六野耕作学長は、「新型コロナウイルス感染症によるパンデミックやウクライナ侵攻など、世界は不安定で複雑になっている」と地球規模課題を挙げた上で、「学生にはVUCAの時代を乗り越えるスキル・知識・経験を身に着けてもらいたい」と要望を述べた。

2部構成で行われた講演会の第1部は、「就職活動と企業の採用動向について」と題し、本学校友で東洋経済新報社編集局記者・編集委員の田宮寛之氏による講演。就職活動を見守る親の心構えや支援について解説した。親がやるべきことは「就活に必要なお金を支援すること」「親の仕事での経験を話すこと」。やってはいけないこととして「他の学生と比較してプレッシャーをかけること」「『そんな会社は知らない』と言うこと」とアドバイスした。さらに「今、学生がやるべきこと」「就活塾やエージェントに要注意」「成長業界・企業を見つけるためのポイント」「優良中堅企業の探し方」などをテーマに60分間の講演が行われた。
 第2部は文系と理系に分かれて実施。冒頭、就職キャリア支援センターから、求人倍率の推移や就職活動スケジュール、学内セミナーの案内などの支援体制の説明と、事前に寄せられた質問への回答が行われた。続いて、内定学生による就職活動報告では、春・秋のインターンシップや、対面とオンラインによる就職活動の感想、志望業界・企業の決め方など、学生の実体験が語られた。

このイベントは、例年首都圏11地区父母会(東京都東部・西部・南部・北部・多摩、神奈川県東部・西部、埼玉県東部・西部、千葉県東部・西部地区)によって、父母が就職に関わる理解を深めることを目的として、就職キャリア支援部の協力により開催されている。多様化する就職活動に対する父母の不安を少しでも和らげ、親子の対話が得られることを願って1989年から続けられている。

時期は新卒4年生を対象とした内定式が行われる10月1日を過ぎて、採用側企業や3年生が就職活動に本格的に向き合う10月に開催されている。首都圏父母会に所属する3年生父母が対象となる駿河台キャンパス開催を皮切りに、複数の地区父母会でも開催がある。

参加父母の感想(アンケートより)

◯成長が期待できる企業・分野の話や優良企業の見つけ方などがとても参考になった。
◯インターンシップの仕組みがよくわからなかったので、実際の話を聞くことができてよかった。
◯就職活動の始め方、進め方、志望動機の作り方など具体的な話を聞くことができた。自分の子供の就活に口を挟むのを控えようと思った。