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レインボーサポートセンター—現役学生が語るheでもsheでもない「私の話」

Mさんの描いたイラストが使用された案内ポスター

レインボーサポートセンター(センター長=浜本牧子副学長)は11月10日、オンラインセミナー「現役学生が語るheでもsheでもない『私の話』」を開催した。

セミナーでは、現役明大生のMさんが登壇し、自分自身のライフヒストリーを語った。Mさんは、男女という典型的な二分法では説明できないアイデンティティを持ちながら、日常生活において周囲の人からの認識の中で男性か女性かを割り当てられてしまうことに生きづらさを感じていることなどを紹介した。

今回のセミナーのポスターに使用されたイラストはMさん自身が描いたもの。グラデーションで色付けした映画のフィルムに、これまでの経験やこれから社会に出ていく際に求められるかもしれない変化を表現し、後ろ向きに座り込んでいる人物がかつての自分で、正面を向いている人物が今の自分自身であると解説した。さらに、今後の目標について問われたMさんは、自分らしく生きることと答え、「同じ悩みを持つ人の支えになりたい。将来どのようなところで居場所を作っていくかを前向きに考えている」と晴れやかな口調で語った。

終了後のアンケートでは、「自分では考えたこともないような問題と直面している人がいるのだということを知ることができた」「ご自身のことを話すのは勇気がいると思うが、話を聞けてうれしかった」と好評な意見が多数寄せられた。

同センターは、性の在り方にかかわらず全ての学生が適正に教育研究、その他の活動を行うことのできる環境の整備などを目的として2020年2月に開設された。個別相談やラウンジ利用に加え、今回のようなセミナーも定期的に開催されている。