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国際日本学部・横田ゼミ—700人が多様性を体感「ダイバーシティ・フェスタ」

ヒューマンライブラリー参加者紹介パネルと主催の横田教授 岸ゼミによるワークショップ「色で語ろうアートで繋がろう」

国際日本学部・横田雅弘ゼミナールが企画・運営を行った「ダイバーシティ・フェスタ2022」が、11月13日に中野キャンパスで開催された。これは、キャンパスが所在する中野区で暮らす・働く・学ぶ人たちの多様性を受け入れ、誰もがありのままの自分で生きやすいまちになることを目的として企画され、個別に活動してきた多様なマイノリティ当事者団体や個人、多様性の受け入れに関心を寄せる企業、学校、NPO、行政などが参加して実施されたもの。中野区で活動する団体など約30団体が参加し、セミナーやワークショップ、シンポジウム、障害体験などが開催された。これらの団体など約200人の参加に加え、当日は500人を超える来場があった。

「中野区人権及び多様性を尊重するまちづくり条例制定記念シンポジウム」では、国際日本学部の佐藤郡衛特任教授が基調講演を行った。続くパネルディスカッションでは、岸磨貴子准教授の進行のもと、中野区長の酒井直人氏、電通ダイバーシティ・ラボ代表の林孝裕氏、看護師・映画監督の浅沼智也氏、(特非)いきいきトライアングル理事長の甲賀佳子氏、外国人留学生の田知殷さん(大学院国際日本学研究科M1)が登壇し、多様性が尊重されるまちづくり促進をテーマに議論が行われた。

実施企画には学内から、国際日本学部・山脇啓造ゼミ「やさしい日本語ワークショップ」、岸ゼミ「メタバース体験」「色で語ろうアートで繋がろう」、横田ゼミと情報コミュニケーション学部・根橋玲子ゼミ共催「ヒューマンライブラリー」の参加があった。

主催した横田教授は、「多様性は今始まったことではなく、これまでも現実として多様だったけれども、ただ声をあげられなかったということ」と実施への思いを語るとともに、「フェスタは1日のイベントに過ぎないが、新しいつながりが生まれ、中野区が誰もが自分らしく生きられるまちに育っていくことをゼミ生と共に願っている」と今後への期待を寄せた。