Go Forward

カタールで開催されたサッカーW杯、日本代表はドイツに勝利するという大金星をあげた。90年代の“プロ化”のひとつの成果だろう。Jリーグの功績は、代表チームの強化だけではない。今でこそプロスポーツチームの常識になっている地域貢献活動も、Jリーグがドイツをモデルとすることで日本に定着させたものである。しかし、この地域貢献活動に関しては、まだ日独の間に大きな開きがあるように思う。ドイツでは、サッカークラブがハブとなって、企業や行政だけではなく、非営利組織や地域住民をつなぎ、地域住民が能動的な主役となるような活動が数多く展開されている。

本学にも、地域貢献のミッションを担う「地域連携推進センター」がある。これまで自治体との連携を中心に展開されてきた活動を多様な主体に開き、個別に取り組まれている学内のさまざまな地域貢献活動のハブとなるべく、新しい取り組みにチャレンジしている。Jリーグが開幕したときのように、ドイツに近づける日を夢見たい。