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情報コミュニケーション学部・ジェンダーセンター 「性の健康」「女性の健康課題」をテーマに2つのシンポジウム

講演する生島氏(12月1日) アイドルの健康問題について語る竹中氏(12月13日) フェムテックの課題を解説する標葉准教授(12月13日)

情報コミュニケーション学部・ジェンダーセンター(センター長=牛尾奈緒美情報コミュニケーション学部教授)は、2022年12月に駿河台キャンパスで2つのシンポジウムを開催した。

世界エイズデーとなる12月1日には、NPO法人ぷれいす東京の代表の生島嗣氏を招き、「セクシュアル・ヘルス(性の健康)から捉えるジェンダー・セクシュアリティの多様性と不平等」を開催。同団体は、HIV陽性者への支援や、予防啓発、最新の研究成果の発信など、HIV/エイズを取り巻く環境にいる人々に寄り添った活動を30年近くにわたって続けてきた。大島岳助教が進行を務め、生島氏からHIVの感染拡大と治療法研究の歴史の紹介、同団体がこれまで行ってきた支援の実態や今後の課題などが語られた。

続いて12月13日には、振付師の竹中夏海氏と実践女子大学人間社会学部の標葉靖子准教授を招き、「アイドルから考える『フェムテック』—若年女性の健康管理とそのテクノロジー化をめぐって—」を開催。フェムテックとは生理・月経、妊娠期や更年期などに関わる女性の健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスを指す。シンポジウムでは、近年市場規模が大きく拡大している一方で、消費者側の正しい理解や法整備などが追い付いていない現状が紹介された。竹﨑一真特任講師が進行を務め、アイドルの振付師として活躍する竹中氏が10代20代の女性と日々向き合う中で直面する心身の健康問題を話題に、標葉准教授を交えて議論が展開された。

どちらのシンポジウムも学内外から多くの参加者があり、盛況の中終了となった。参加者アンケートでは、「エイズのことは全く知らなかったので、非常に勉強になった」(1日)、「新しい切り口で女性と社会について考えることができた」(13日)など、好評な意見が多数寄せられた。