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第12回「図書館書評コンテスト」表彰式

表彰式に出席した5人の受賞者(左から宮田さん、中野さん、田邉さん、小野寺さん、飯山さん)

明治大学図書館書評コンテストの表彰式が2月3日、駿河台キャンパス・中央図書館多目的ホールで開催された。今回は応募のあった24編から、最優秀賞に須藤佳織さん(情報コミュニケーション学部4年)、優秀賞に田邉恭大さん(文学部2年)が選出され、特別賞など合わせて9人が表彰された。同コンテストは、明大生がより一層読書に興味を持ち、図書館を積極的に活用することを目的に毎年開催されている。

表彰式では、図書館長の南保勝美法学部教授や、協賛の紀伊國屋書店、三省堂書店、丸善雄松堂の3書店の代表者から、受賞者一人ひとりに賞状と副賞が手渡された。続いて、図書館副館長の牧野淳司文学部教授による講評では、応募作品を年代別に集計した結果などが紹介され、「新しい本を選ぶ方が有利ではあるが、今この時代になぜその本を読むのかという必要性を伝える力こそが重要。選書のセンスも問われるが、それを磨くために本や図書館を大切に思いながら学生生活を送ってもらいたい」とアドバイスが送られた。

受賞者スピーチは、受賞者を代表して優秀賞の田邉さんが登壇。「人の心を動かすような文章を書きたいという目標を持って文学部に入学したので、今回の受賞は励みになった」と笑顔を見せた。

今後、受賞作品は、まとめて冊子にして各図書館にて配布し、図書館ウェブサイトへの掲載など、明大生に向けて広く公開される予定。

第12回 明治大学図書館書評コンテスト


 最優秀賞  須藤 佳織(情コミ4)  『風立ちぬ』堀辰雄著
 優秀賞  田邉 恭大(文2)  『舟を編む』三浦しをん著
特別賞(紀伊國屋書店賞)  小野寺 優斗(文3)  『悲しい曲の何が悲しいのか:音楽美学と心の哲学』源河亨著
 特別賞(三省堂書店賞)  中野 大輝(営3)  『地球にちりばめられて』多和田葉子著
 飯山 陸(文3)  『読んでいない本について堂々と語る方法』ピエール・バイヤール著
特別賞(丸善雄松堂賞)  角掛 ののか(法4)  『これからの「正義」の話をしよう:いまを生き延びるための哲学』マイケル・サンデル著
 
 佳作
 
 稲葉 夏花(文3)  『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子著
 大塚 周(文2)  『ピダハン:「言語本能」を超える文化と世界観』ダニエル・L・エヴェレット著
 宮田 剛(営3)  『無理ゲー社会』橘玲著