Go Forward

第630回 明大スポーツ新聞部 ズームアップ

「明大の未来を担う期待の注目株」 スケート部(スピード部門) 山角 蓮

文/久和野 寛人(政経1) 写真/細田 裕介(商2)



「名門復活」なるか。1月に行われたシーズンの集大成となる日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)。フィギュア部門とアイスホッケー部門が優勝を果たす中、スピード部門は総合5位と悔しい結果に。そこで上位進出のカギを握るのは今年度1500メートルで自己ベストを更新し、インカレでも好成績を残した山角蓮(政経2=北海道池田)だ。

「4年次でのインカレ入賞」を目標に掲げ明大に進学した山角。「チーム内でもライバル意識を持ってやれている」と仲間からの刺激を受ける環境の中で、競技に向き合う日々を送っている。今年度からは種目を長距離から変更し1500メートルに挑戦。ウエイトトレーニングを重点的に行い、スピードの強化を目指した。すると「同じタイムでも楽に入れるようになった」と効果を実感。昨年11月のレースでは1500メートルで自己ベストを更新し大きな飛躍を遂げた。迎えたインカレでも1500メートルで11位に入るなどチームに貢献。「来年はもっとやれる」と手応えを感じたレースで今年度を締めくくった。

チーム全体を見れば、佐藤天海(政経3=北杜)が2種目で優勝するも総合5位に終わった明大。「入賞できるレベルで戦える選手が他の大学と比べて少ない」と選手の底上げを課題に挙げた。来年度から4年生はわずか2人。「3年生がチームを引っ張っていかないといけない」と強い覚悟を見せた山角。自身の成長、そしてチームの躍進のために、さらなる強さを追い続ける。
 (やまかど・れん 政経2 北海道池田 165cm・60kg)