2022年度私立大学等経常費補助金－明大は約27億円、全国18位

日本私立学校振興・共済事業団は、2022年度の私立大学等（私立の大学・短期大学・高等専門学校）に対する「私立大学等経常費補助金」の交付状況を発表した。本学への交付額は27億4690万8000円となり、順位は全国18位だった（前年度14位）。

私立大学等経常費補助金は、①私立大学等（私立の大学・短期大学・高等専門学校）の教育研究条件の維持向上、②学生の修学上の経済的負担の軽減、③私立大学等の経営の健全性向上に資するため、日本私立学校振興・共済事業団が国から補助金の交付を受け、これを財源として全額、学校法人に対して設置学校の経常的経費について補助するものである。

この補助金には、各学校における教職員数や学生数等に所定の単価を乗じて得た基準額を教育研究条件の状況に応じ傾斜配分する「一般補助」と、教育研究に関する特色ある取り組みに応じ配分する「特別補助」がある。

2022年度の私立大学等経常費補助金の交付状況を見ると、交付学校数は855校、交付総額は2980億746万4000円であり、内訳では一般補助2766億2422万3000円、特別補助213億8324万1000円となっている。

このうち私立大学には、2832億3021万6000円が交付されている。交付額を大学１校当たりに換算すると４億8581万5000円で、学生１人当たり14万2000円となる。

2022年度は、特色ある教育の展開、特色ある高度な研究の展開、地域社会の発展への貢献、社会実装の推進といった改革に全学的・組織的に取り組む学校に対する支援を強化するため、「私立大学等改革総合支援事業」として、252校に対し増額配分（一般補助および特別補助の内数）が行われた。なお、本学はタイプⅢ（地域社会の発展への貢献・地域連携型）およびタイプⅣ（社会実装の推進）での選定となった。

本学への交付額の27億4690万8000円のうち、一般補助は23億6861万円2000円、特別補助は３億7829万6000円であった。

国から経常費補助金として財政支援を受けている大学は、社会の要請に応えるべく、教育・研究体制を構築していかなければならない。本学においても、グローバル社会で活躍できる人材の育成、研究成果の発信等による地域・社会との連携を中心に、緩みなく改革に取り組み、さらなる補助金の獲得を目指し積極的な展開を図っていく。

順位	大学名	合計
1※	早稲田大学	9,045,030	（1,071,977）
2	慶應義塾大学	8,396,431	（623,172）
3	昭和大学	5,981,467	（244,383）
4※	立命館大学	5,966,821	（464,274）
5	順天堂大学	5,737,158	（485,073）
6	東海大学	5,277,063	（300,101）
7	北里大学	4,150,285	（315,981）
8	近畿大学	4,132,919	（340,742）
9	福岡大学	3,652,516	（204,888）
10※	東京理科大学	3,521,897	（275,906）
11	帝京大学	3,478,864	（320,084）
12	東京慈恵会医科大学	3,365,343	（118,947）
13※	関西大学	3,351,565	（431,774）
14	藤田医科大学	3,105,768	（119,333）
15※	法政大学	2,949,093	（370,006）
16	日本医科大学	2,944,735	（179,168）
17※	東洋大学	2,841,084	（217,916）
18※	明治大学	2,746,908	（378,296）
19	埼玉医科大学	2,664,348	（52,765）
20	自治医科大学	2,594,191	（56,161）

（注）カッコ内は特別補助金額で内数。「※」は医歯学部のない大学