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黒川農場で近隣の中学生を対象とした収穫体験講座

参加した中学生ら

黒川農場は、7月26日に「夏野菜を収穫して食と農を考えよう」を開催した。農場近隣の中学校から20人が参加し、夏野菜の収穫とその野菜を使ったピザ作り、フードマイレージに関する講義を体験した。

中学生らは講義室で農場に関する説明を受けた後、有機栽培圃場で収穫作業を体験した。中学生らの人気はトマトとナスに集中し、ピーマンなども店で販売されている野菜より大きいと歓声が上がるなどにぎやかに進行した。休憩を挟み、武田甲農場特任准教授による模擬授業が行われ、これから作る夏野菜ピザの原材料を題材に、地産地消の重要性とフードマイレージの計算方法が解説された。

ピザ作り体験が行われる加工室に移動すると、徳田安伸農場特任教授から土壌にたくさんの菌が存在することの説明と手の洗い方指導が行われ、参加者らは丁寧に手洗いを行ってピザ作りに挑戦した。4人1組に分かれ、発酵したピザ生地を伸ばし、収穫野菜を思い思いにトッピング。ピザが焼き上がると試食会が行われ、体験講座は終了した。

参加者アンケートでは「自分の思っていたピーマンのなり方と違ってびっくりした」「地球温暖化の話が聞けて勉強になった」「冬の野菜でもピザを作ってみたい」などの意見が寄せられた。企画した農学部の岩﨑泰永教授は、「畑から食卓までのつながりを体感することで、気付いたことを今後の生活や勉強に生かしてもらいたい」と講座のねらいを語った。