総長・学長によるテープカット
貴重な資料が多数展示されている
講演会は学生を含め100人が参加
明治大学は7月6日、法政大学および関西大学との三大学連携協力協定締結を記念した特別展示「ボアソナードとその教え子たち」のオープニングセレモニーを駿河台キャンパス・アカデミーコモン地階の明治大学博物館特別展示室で開催しました。
1873(明治6)年に明治政府の法律顧問として来日して以降、20年以上にわたって日本における近代法典の編さんに多大な貢献を果たし、「近代法の父」と讃えられるギュスターヴ・エミール・ボアソナード(1825-1910)。今回は、同氏に学んだ若者たちが創設した大学として共通の起源をもつ三大学が連携・協力のもと、ボアソナードとその教え子たちの足跡をたどる各種資料が多数展示されました。
オープニングセレモニーには、明治大学から土屋恵一郎学長、法政大学から田中優子総長、関西大学から芝井敬司学長が出席。あいさつに立った土屋学長は、「日本の近代を支えた三大学とボアソナードの思い、そして教えを振り返りながら、意識を共有する機会にしたい」と企画の趣旨を説明し、三大学の学長・総長によりテープカットが行われました。
リバティタワー・岸本辰雄ホールに会場を移して行われた併催講演会では、「ボアソナードと三兄弟」と題して、明治大学史資料センター所長で法学部長の村上一博教授が講師を務めました。村上教授は、岸本辰雄(明治)、薩埵正邦(法政)、小倉久(関西)を中心とした三大学の草創期の人的構成とボアソナードとの関係、人道主義的姿勢で説いた法律や考えを紹介。また、三大学の設立趣意にうたわれる“人民の権利義務”や“権利自由”などに触れ、「国家権力に対して民衆の権利自由を擁護しようという姿勢がみえ、これを実現しなければ日本の近代化は成しえないという三大学の意思が表れている」と締めくくりました。
この特別展示は、7月7日から8月5日まで明治大学博物館特別展示室で行われ、2019年2月下旬に法政大学、同年6月から7月にかけて関西大学で実施することが予定されています。