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プレスリリース

月面での植物栽培に向けた重力発生装置の開発へ 明治大学農学部 佐藤直人 助教ら研究グループが (株)DigitalBlastと共同研究を開始

2022年01月31日
明治大学

月面での植物栽培に向けた重力発生装置の開発へ
明治大学農学部 佐藤直人 助教ら研究グループが
(株)DigitalBlastと共同研究を開始
明治大学農学部 佐藤直人 助教ら研究グループが、株式会社DigitalBlast(本社:東京都千代田区、代表取締役:堀口真吾、以下DigitalBlast)と共同研究契約を締結しました。本契約の締結により、明治大学農学部 佐藤直人 助教、同 登尾浩助 教授、明治大学黒川農場 小沢聖 特任教授とDigitalBlastは、月面での植物栽培に向けた重力発生装置の開発のための要素技術に関する共同研究を開始します。

共同研究の概要

月や火星などの天体に人間が行き調査をする有人宇宙探査に向けた研究・開発が進む中で、宇宙環境での食糧の確保や植物栽培に対する課題意識が高まっています。ISS(国際宇宙ステーション)等の微小重力環境では植物の生育に大きな影響が出ることが明らかになっていますが、月や火星を想定した低重力環境での実験事例は少ないのが現状です。こうした状況から、装置を回転させることにより遠心力を発生させ、月面と同じ地球の1/6の重力を再現したうえで植物を栽培する「重力発生装置」の開発をDigitalBlastが開始しました。佐藤助教ら研究グループは、重力発生装置の開発に必要な要素技術の側面で協力をします。

佐藤助教ら研究グループの共同研究での役割

佐藤助教、登尾教授の土地資源学研究室では、2011年より低重力環境下での栽培培地中の水分移動の研究を行っています。小沢特任教授は、作物反応を活用した環境制御技術(エネルギー利用に頼らず高温、低温による作物被害を軽減する技術)の実用化研究に長年従事しており、明治大学黒川農場の施設内では作物栽培の研究を行っています。
今回の共同研究では、これらの研究成果や技術を応用し、重力発生装置の開発に必要な以下の要素技術の研究を行います。

① 栽培する植物への給水方法や、栽培に必要な養液の検討
② 植物を栽培する培地の検討
③ 栽培する植物の検討
④ 栽培環境条件の検討
お問い合わせ先

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明治大学経営企画部 広報課
TEL:03-3296-4082
MAIL:koho@mics.meiji.ac.jp