2017年度公認会計士試験現役合格
経営学部3年 後藤 栄二
公認会計士という職業を知ったのは、高校生の頃に簿記の勉強を気まぐれでやってみたことがきっかけでした。その後、弁護士や医師等と並べられるような国家資格である事や、大学在学中に公認会計士試験に合格することが可能である事を知り、目指してみようかなと思った次第です。
また、大学生活に漠然とした不安があったのも公認会計士試験に挑んだ理由にもなりました。大学生活ではこれまでの学生生活よりも、自分で自由に時間の使い方を選ぶことが可能になります。そんななかで、ただサークル活動等を楽しむだけではなく、一定の成果物が残るようなものに挑戦することで、有意義な時間を送れたと思えるのではないかと思ったためです。
とはいえ、私は受験をして大学に入学したので、ずっと勉強してきたのにすぐにまた勉強と切り替えることはできず、大学1年次では、経理研究所のカリキュラムに則り、簿記の勉強をサークル活動などと並行しながら、のんびりと進めていきました。そして、2年次に上がる前ぐらいから資格学校に通い始め、本格的に公認会計士の勉強を始めました。
そこからの1年半は、あっという間だったと思います。大学と資格学校との両立は容易なものではなかったですが、大学の友人などの助けもあり、なんとか頑張ることができました。
勉強中もつらいことばかりではなく、経理研究所に所属する、同じ試験を目指す友人たち等と、息抜きに遊びに行ったり、わからないところを質問し合ったりと支え合いながら切磋琢磨できました。そして、そういった辛い時期をともにした勉強仲間とは、会計士試験に合格した後も、かけがえのない友人になりました。
最後に、公認会計士を目指そうか迷っている方にお伝えしたいことが2点あります。まず、公認会計士試験は、努力し続けることができれば、さほど難易度が高い試験ではありません。難しそうだから私にはできないと決めつけることなく、とりあえずやってみるという心持ちでも私は構わないと思います。努力し続けることが難しいと考えるかもしれませんが、それは、一緒に目指す友人がいればきっと支え合えると思います。明治大学では経理研究所がありますので、そういった友人に勉強していく中で出会うことができます。2点目は、公認会計士を目指し勉強することで広がる世界もあるということです。公認会計士を目指すことは決して選択肢を狭めることにはなりません。公認会計士に求められる知識やスキルは、様々な領域で活用することが可能です。大学生活においてそういった会計士の勉強をしたということは貴重な経験になると私は思います。