公認会計士 合格者体験談
充実していた勉強期間
2017年度公認会計士試験現役合格
商学部3年 齋藤 優衣
商学部3年 齋藤 優衣
私が公認会計士を目指すことを決めたのは経理研究所のガイダンスがきっかけでした。父が会計関係の仕事をしていたこともあり、高校生の時から会計や経営の分野、そして公認会計士という仕事に興味がありました。しかし実際に三大国家資格の一つである公認会計士を志すかどうかは迷っていました。合格できずに終わってしまうのではないかという不安があったからです。そんな気持ちを一転させたのは大学入学後に参加した経理研究所のガイダンスでした。そのときにいらっしゃった在学合格した先輩方の生き生きとした姿を見て、私も会計士として生き生きと、社会に貢献しているという実感を持って働きたいと強く思いました。そして経理研究所の先生の「会計士試験は勉強し続ければ必ず合格できます」という言葉に背中を押され、公認会計士を目指すことを決心しました。
とはいえ試験勉強は楽ではありませんでした。試験範囲は膨大で勉強時間を取らなければいけなかったので、趣味や自分の好きなことに費やす時間を少なくせざるを得ず辛いと思うこともありました。なかなか点数が上がらず思い悩んだこともありました。しかし孤独の中で勉強しているという感覚はありませんでした。確かに勉強に向き合う時間は一人ですが、心が折れそうになったときにそれを共有できる仲間がいました。私は直前になるまで油断してしまう性格だったので、試験の3ヶ月前になってはじめて自分が全然合格点に届かないという現実に気づき、そこから寝る間も惜しんで勉強しました。試験前の3ヶ月は本当に自分の限界を超えたと思います。限界を超えることができたのも、周りの仲間と一緒に合格して喜びを分かち合いたいという思いや、自分は絶対公認会計士になるのだという強い決意があったからだと思っています。
今振り返れば会計士試験勉強をしていたときは本当に充実していましたし、勉強を通して素敵な仲間ができました。また辛い時期を乗り換えて合格したときの喜びは格別でした。大学に入学するまでも受験勉強を経験してきましたが、合格後1ヶ月ほどで就活が終わり新たなスタートを切った今感じていることは、今までのどんな受験勉強のときよりも「頑張ってきて良かった」と心から思えるということです。会計士試験の勉強は、これまでの受験勉強よりも自分の将来に直結していると感じます。また公認会計士の活躍のフィールドは様々で、公認会計士という資格が自分の可能性を大きく広げてくれます。
公認会計士という資格は自分の思い描くキャリアを叶える一歩となる本当に魅力的な資格です。大学生活を捧げる価値があります。そして明治大学の経理研究所は会計士試験や就活の情報を提供してくださり、何より同じ目標を持つ仲間と出会わせてくれます。本当に合格するために恵まれた環境が整っています。
公認会計士に少しでも興味のある方はぜひ経理研究所のガイダンスに足を運んでみてください。
オンオフの大切さ
2017年度公認会計士試験現役合格
商学部3年 佐藤 ゆり
商学部3年 佐藤 ゆり
みなさんは公認会計士という資格をご存じでしょうか。
私が公認会計士という存在をきちんと知ったのは大学生になってからでした。公認会計士について何も知らなかった私が目指そうと思った理由は、正直に言うと明確なものはありません。しいて言うなら、成り行きです。
私が簿記の勉強を始めたきっかけは、「大学生になったし、とりあえず簿記二級くらいまで取ろうかな」と思ったからです。そうして簿記の三級から勉強を始め、気づいたら一級まで勉強していました。そして、周りがみんな目指すというのもあって「いけるところまでいってみよう」と思い、目指すことにしました。こんなあいまいな理由で始めた私でも、合格を知ったときは、嬉しさと安心感と、いろいろな感情が入り混じっていました。とにかくほっとしたのを今でも覚えています。
私は勉強があまり好きではないので、試験勉強は正直楽しいと思うことはほとんどありませんでした。でも、苦手なところができるようになったときや、いい点数が取れたときはとても嬉しかったです。勉強をしていて苦労したことは、周りの友達がサークル活動やアルバイトに明け暮れている中、勉強へのモチベーションを保つことです。周りが楽しんでいる中、そういった誘惑を断ち切って勉強をするのはとても大変でした。私の中で、モチベーションを維持する方法は二つありました。一つめはアルバイトです。大学生になってから始めたアルバイトは環境もよく、人もよかったので働くのがとても楽しかったです。シフトも融通をきかせてくれたのでずっと続けていました。週に一回でしたが、とても貴重な息抜きの時間でした。二つめは友達に会うことです。これも頻繁にできることではないですが、仲のいい友達と会ってくだらないことで笑い、最近の出来事を話すのはとても楽しく、改めて友達の大切さを知りました。
息抜きの方法を詳しく話してしまいましたが、私が伝えたいのは「オンオフの切り替えの大切さ」です。私みたいに勉強が好きではない人にとって、ずっと勉強をするというのはとても大変です。辛い時には息抜きをすることをモチベーションにするといいと思います。
公認会計士の試験勉強は大変だとは思いますが、私のように勉強が苦手な人でも合格することができる試験だと思います。一生仲良くしたいと思えるようなかけがえのない仲間に出会うことができます。まったく遊べないわけでもないので、大学でやりたいことがまだ見つからない人は簿記の勉強から始めてみてもいいと思うので、少しでも興味があればぜひ挑戦してみてください。陰ながら応援しています。
大学生活をより実のあるものに
2017年度公認会計士試験現役合格
経営学部3年 後藤 栄二
経営学部3年 後藤 栄二
公認会計士という職業を知ったのは、高校生の頃に簿記の勉強を気まぐれでやってみたことがきっかけでした。その後、弁護士や医師等と並べられるような国家資格である事や、大学在学中に公認会計士試験に合格することが可能である事を知り、目指してみようかなと思った次第です。
また、大学生活に漠然とした不安があったのも公認会計士試験に挑んだ理由にもなりました。大学生活ではこれまでの学生生活よりも、自分で自由に時間の使い方を選ぶことが可能になります。そんななかで、ただサークル活動等を楽しむだけではなく、一定の成果物が残るようなものに挑戦することで、有意義な時間を送れたと思えるのではないかと思ったためです。
とはいえ、私は受験をして大学に入学したので、ずっと勉強してきたのにすぐにまた勉強と切り替えることはできず、大学1年次では、経理研究所のカリキュラムに則り、簿記の勉強をサークル活動などと並行しながら、のんびりと進めていきました。そして、2年次に上がる前ぐらいから資格学校に通い始め、本格的に公認会計士の勉強を始めました。
そこからの1年半は、あっという間だったと思います。大学と資格学校との両立は容易なものではなかったですが、大学の友人などの助けもあり、なんとか頑張ることができました。
勉強中もつらいことばかりではなく、経理研究所に所属する、同じ試験を目指す友人たち等と、息抜きに遊びに行ったり、わからないところを質問し合ったりと支え合いながら切磋琢磨できました。そして、そういった辛い時期をともにした勉強仲間とは、会計士試験に合格した後も、かけがえのない友人になりました。
最後に、公認会計士を目指そうか迷っている方にお伝えしたいことが2点あります。まず、公認会計士試験は、努力し続けることができれば、さほど難易度が高い試験ではありません。難しそうだから私にはできないと決めつけることなく、とりあえずやってみるという心持ちでも私は構わないと思います。努力し続けることが難しいと考えるかもしれませんが、それは、一緒に目指す友人がいればきっと支え合えると思います。明治大学では経理研究所がありますので、そういった友人に勉強していく中で出会うことができます。2点目は、公認会計士を目指し勉強することで広がる世界もあるということです。公認会計士を目指すことは決して選択肢を狭めることにはなりません。公認会計士に求められる知識やスキルは、様々な領域で活用することが可能です。大学生活においてそういった会計士の勉強をしたということは貴重な経験になると私は思います。